皆さん
こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
2013年5月の定期カイゼン通信をお届けいたします。どうぞ宜しくお願い致します。
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html )
当研究会では、「カイゼニスト」と呼ばれるカイゼンの専門家が中国の生産、物流現場を訪問し、具体的なカイゼン指導を行うというサービスをご提供しています。
(詳しくは
http://china.a-solsh.com/kaizen01.phpをご参照ください)
中国で同じようなサービスを提供している会社は日系に限らず、欧米系企業も数多く存在しているようですが、当研究会の大きな特徴の一つは、
【自らカイゼンできる人材を育てる】
ということです。
つまり、カイゼン指導の目的を人材育成に置いています。
もちろん、カイゼニストが実際に現場をカイゼンして効果を出すこともやりますが、その後カイゼニストが居なくなると現場が元に戻ってしまうか、あるいはもっと状況が悪くなる可能性があります。
現場の管理監督者が自らカイゼンできるようにならないとカイゼンは進まないし、定着しないと言えますね。
では、どうやって自らカイゼンできる人材を育てるのか?
これはいろいろなやり方があると思います。
今回ご紹介するのは、当研究会のやり方ですので、一つの参考として読んでいただければ幸いです。
まず、当研究会が実施するカイゼン指導は、現場のリーダーたちで構成する「カイゼンチーム」を結成するところから始まります。
その理由は、プロジェクトチームで取り組まないと、カイゼンできる人材が育たないからです。
よくあるやり方としては、外部の教育機関に一部の社員を参加させカイゼン手法を習得させてから、社内で実践してもらうという方法です。
確かに本人はカイゼンの考え方も具体的な手法も身についているのですが、いざ現場で実行しようとするとなかなかうまくいかず、孤立してしまうことが多いようです。
やはりカイゼンは一人だけではできないし、一人でやれることには限りがあります。
一番強い権限を持っている総経理であっても、一人だけでカイゼンを実行し成功させることは難しいと思います。
そのため、当研究会では、カイゼンチームが核となって会社全体で取り組むような活動と雰囲気づくりをしないと、本当にカイゼンを実行できる人材は育たないと考えています。
チームで取り組むカイゼン活動では、多様なチームメイトがお互いを刺激し合い、また補完し合いながら進めて行きます。
5Sや見える化などの基本的なカイゼン案の提案や実行においても、チームメイトと意見交換する事でより良い成果が出せますし、そのプロセスを通じて多くのことが学べます。
なによりも、仲間がいることでモチベーションが高まり、活動の継続性が担保されやすくなるというメリットがあります。
また、自らカイゼンできる人材として成長するためには、知識だけでなく実践を通じた経験が大切だと思います。
そして、特に重要なのが、「小さな成功体験の積み重ね」ですよね。
小さくてもいいからカイゼンを自ら考えて実行しその効果を確認すること、そしてそれをチームメイトとシェアすることで、カイゼンへのモチベーションが更に高まります。
そして次にはもっと大きな目標を掲げ、チームとして一丸となって取り組めるようになります。
ここまで来ればしめたものです。第一ステップはクリアしたと言えます。
あとは、カイゼンチームのメンバーが中心となって横展開していくことで、自らカイゼンできる人材が会社全体に広がって行くと思います。
ちょっと話がうますぎる?とお感じかもしれませんが、
当研究会がなぜチームによるカイゼン指導を採用しているかについてはご理解いただけたと思います。
ところで、社内でカイゼン活動を実行するときは、カイゼンチームの人選が非常に重要になります。当研究会では、比較的若くてやる気のある管理監督者を関係する部署か1名か2名ずつ選び、合計で10名程度になるようにするといいですよとアドバイスさせていただています。
カイゼンチームが結成できたら、当研究会のカイゼニストが中に入って活動を開始します。
ただし、これは容易なことではありません。カイゼニストは経験豊かな専門家であるとはいえ、現場のオペレーションに精通しているわけではありません。また、外部の人間なので、カイゼンチームのメンバーと打ち解けるのにも時間がかかりますね。
当研究会のカイゼン指導は6カ月単位で進めるようにしているのですが、この6カ月の間には、意見のぶつかり合いやカイゼンの試行錯誤など、いろいろなことが起こります。
一般的にカイゼンチームがチームとして機能し、自らカイゼンできる人材が育つまでのプロセスは下記の4つの段階(ステージ)を踏んでいきます。
<第1ステージ:カイゼニストは本当に信用できるか?お手並み拝見期>
カイゼニストは何十年間も現場でカイゼンを実行してきた専門家ですが、カイゼンチームのメンバーにとっては初めての出会いになりますので、まずは何を指導してくれるのか様子見をします。あるいは大きな期待を持って話を聞いてくれます。
<第2ステージ:変化への恐れと反発期>
そもそもカイゼン活動は現状のやり方を変えてもっと生産性を高めることが目的ですので、当然現場には変化が求められます。しかし、人は皆変化を恐れるものですし、またカイゼニストから指摘されたことを実行するにあたっては反発心も芽生えてきます。時には、カイゼニストとカイゼンチームのメンバーが本気でぶつかりあうこともあります。
ただ、このステージを経ることで、カイゼンチームのメンバーに本気スイッチが入るとも言えます。ただのお勉強ではなく、本気で成果を出そうという気持ちに変わっていきます。
<第3ステージ:小さな成功体験の積み重ねによる受容期>
カイゼニストのやり方に最初は反発してみたものの、具体的に実行して成功体験を得るようになると、カイゼンに対する取り組みを受容できるようになります。
そして、カイゼニストの指導内容もよく理解できるようになり、知識と経験が積み重なり、カイゼンに対する自信が生まれます。
<第4ステージ:チームとして機能し、カイゼンが急速に進む達成期>
小さなカイゼンだけでなく、大きな目標を掲げてチームとしてお互いが協力しながらカイゼンを達成しようという気持ちが高まります。カイゼニストに指示されてやるのではなく、自らカイゼン案を考えて実行しようとします。
4つのステージを経て行くことでカイゼンチームはチームとして機能するようになりますが、順当に段階を踏んでいくようにするため当研究会が最も気をつけていることがあります。
それは、「対話」です。
チームメイトはどう思っているのか?一人ひとりとの対話を重視しながら、カイゼン活動を進めて行きます。それが一番の成功の秘訣ではないかと感じます。
さて、皆さんの現場でもカイゼンのチームづくりに取り組まれていますか?
もしカイゼンチームづくりにご関心をお持ちのようでしたら、当研究会では、毎月限定5社で、現場カイゼン無料診断を実施中です。
これは、カイゼニストが皆さんの現場を訪問し、現在の問題点の診断とカ
イゼン方法をレポートにまとめて提出します。どんなチームづくりにすればいいかもご提案させていただきます。
現場カイゼン無料診断は、最近、多くのお客様にご好評をいただいておりますので、この
機会にぜひご検討ください!!
http://china.a-solsh.com/kaizen01.php (こちらに無料診断された会社の感想があります。ご参考にしてください!!)
お申し込みの際は、下記に必要事項を記入して、このメールにご返信ください。
貴社名: ________________
貴社住所: ________________
ご担当者名: ________________
メールアドレス: ________________
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カイゼンしたい点: ________________________
皆さんからのご連絡お待ちしております!
では、またメールします!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思
い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会のHPはこちら!!
http://www.a-solsh.com
ご連絡は中国からは400-670-4649 フリーダイヤル、24H365日受付中、
日本からは+86-21-6440-1765 /86-21-6432-5544
受付時間は平日9:00~18:00までです。
担当:池田 日本語、中国語両方OKです!!
e-mail:
yazaki@a-solsh.com
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