フリーランスとしてHRP（ヒューマンリソースパートナー）日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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中国に赴任して数ヶ月。中国で事業を展開し始めて数年。日本人駐在員が最初に戸惑うのが当たり前でない「違い」ではないでしょうか？
電話の取り方からビジネスの進め方。生活習慣や家族に対する考え方まで深く入って行けば行くほどその違いに戸惑い、どう対応すればいいのか？その「違い」をどう受け止めればいいのか？また「違い」をどう説明すればいいのか？に困る事が多いのではないでしょうか？
日本は海に囲まれた国家でありまた基本的に同一民族同一言語です（特別な方言は除きますが）文化や背景という意味では異国の人や異文化と触れる機会はあまり多くありません。
同じ会社で進めて行くビジネスでと考えるとさらに考え方は近くなります。普段はあまり気にする事は多くないのかもしれませんが、社内用語を含めた普段何気なく使っている言葉ですらその企業独特の考え方です。中途入社であってもそれは同じです。コミュニケーションを含め「当たり前」という感覚が過ごした時間とともに強くなって行きます。電話やメール、レポートの書き方。報告方法。企画書や商談の進め方。上司や部下への接し方。お客様への対応や接待の仕方を含め様々です。当たり前が当たり前でなくなると途端に対処の仕方に困惑してしまいます。
昼休みに電話が鳴ればそれはお客様からの大事な電話かもしれないのですぐに取り、かつ不在であれば伝言をお聞きし、聞いた人の氏名を伝え挨拶をしてメモを残す。何を今更。そんな事は基本中の基本でありそれができなければビジネスマンとして失格だと思っていらっしゃる方が多いかもしれません。
全ての中国人社員がそうするわけではありませんが「昼休みは休み時間なので」「取っても本人がいない」「かけている相手もそれをわかっている」と電話を取らないという状況に遭遇されたことはないでしょうか？みなさんならどうされますか？当たり前が崩れる瞬間です。「電話を取れ」とどなるでしょうか？無視するでしょうか？自分で取るでしょうか？
大事なのは当たり前が崩れる瞬間に「だめだ」と決めつけるのではなく「違って当たり前」と考えを変える事です。同じ会社でも過ごして来た時間は違います。同じ感覚でない事の方が多いのです。
背景や理由を伝えないまま「当たり前」を押し付けると当然反発します。強制は溝を深くするだけです。違って当たり前と考え受け入れ、「電話を取らなければならない理由は・・・」と当たり前がなぜ当たり前なのかを説明することです。面倒だと思った瞬間にコミュニケーションのレベルは落ち誤解が大きくなります。違って当たり前と考え説明する。倍以上のコミュニケーションが中国を含め異国である海外では必要になります。
中国人社員にとっての「当たり前」が日本人駐在員にとってはという事もあるでしょう。例として昼休みの電話を取り上げましたが全ての中国人社員が昼休みに電話を取らないわけではありません。誤解のないようお願い致します。
大事なのは双方の「当たり前」が崩れる瞬間です。
当たり前が崩れる瞬間が最大のチャンスです。
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