こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
2012年7月の定期カイゼン通信をお届けいたします。どうぞ宜しくお願い致します。
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html )
現在、当研究会は上海協和アミノ酸有限公司様の現場カイゼン活動をお手伝いさせてい
ただいています。
先日、そこの中国人の現場監督者の方々に対してコーチング研修を実施しました。
コーチングって、皆さんには懐かしく感じられる言葉かもしれませんが、日本
で10年くらい前に流行った「聴く」ことに重点を置いて相手の能力や自発性を引き出すコ
ミュニケーションスキルですよね。
日本の数多くの企業で導入され、コーチングという言葉が一般化したように思います。実
はかく言う私も中国に来る前は日本で何回かコーチング研修をリードさせていただいてお
りました。。。
中国でコーチングはまだ一般的に知られていないようですけどね。
つまり、このコーチング研修を中国の生産現場で実施させていただいたわけですが、終
わってから参加者に感想を聞いたところ、予想以上の反響があったんです!
まずは皆さんにその反響の一部をご紹介させていただきますね。
>現場の作業者が一番現状に詳しいので、これからは彼らの意見をよく聴くようにした
い。そうすれば本当のカイゼンにつながるはずだ。
>部下を教育する時はよく相手を理解して信任をもらい、話しやすい雰囲気をつくること
が大切だ。
>部下がよくわからないときは忍耐強く教えて、励ますことが必要だとわかった。
>上司が指示するよりも、部下から意見を出させてやらせるほうが本当の効果がある。
>自分が発見した問題を考えさせないと良い提案は出ない。それができれば自発的に
やってくれるようになるだろう。
>もっと部下の意見を尊重したい。
>長期的に改善の成果を出すためには、現場の作業員がやるように導くのがポイントだ
と思う。
いかがですか?中国人の現場監督者の方々が異口同音に行っていること、それは部下
の意見を尊重するということなんです。
中国でもコーチングは効果があるなと実感した瞬間でした。
例えば、5S活動がなかなか現場で維持及び継続ができないというお悩みをあちこちでよ
くお聞きします。
会社のいたるところに5Sの標語が掲げられているけれども、スローガンだけで終わって
しまい実行が伴わないと嘆いています。
それは現場のスタッフたちが
「5Sのやり方がわからない」のか?
それとも
「5Sの維持と継続の仕方がわからない」のか?
おそらくその両方だというケースが多いのではないかと思います。
現場スタッフに5Sのやり方を教え、維持及び継続させていく担い手は管理監督者である
と私は思います。つまり、ターゲットは管理監督者ですよね。
その管理監督者は本当に管理監督の仕事をやっているか?何から何まで総経理に判断
を委ねて、自分の仕事は現場スタッフと‘差不多’になっていないか?
まずはここから見直すことが重要です。
具体的には、管理監督者の方々に平均的な一日の過ごし方を記録してもらうといいと思
います。
監督業務、人材育成、カイゼンの実施にかけている時間がとても少ないのではないで
しょうか?
また、管理監督者が部下とよくコミュニケーションできているかどうかも重要です。相手の
話を聞かずに一方的に話をしていませんか?
相手が自分の話を理解したか、さらには納得してその業務に取り組んでいるか確認をし
ないまま、部下が5Sを継続できないと嘆いてはいないでしょうか。
当研究会のコーチング研修では、ゲーム感覚のワークショップを取り入れていますので、
参加者にはコミュニケーションの大切さをよくご理解いただけたようです。
もちろん、現場でコーチングばかりやっていたら時間がいくらあっても足りませんから、上
司として迅速に指示命令することも必要です。
重要なのは、コーチングというスキルを使って、現場のコミュニケーションを円滑にするこ
と、もっと言えば円滑にする必要性を理解することだと思います。
更に、取り組みの成果を現場で共有することも重要ですね。
せっかく管理監督者が現場スタッフに動機づけをして5Sの成果を出したとしても、それを
共有して達成感を味わうことがないと維持と継続が難しくなります。
成果の共有に有効なのは「見える化」ですね。
5Sの行きとどいた現場は一つの「見える化された現場」とも言えますが、KPI指標
(Key Performance Indicator)やグラフ化なども成果を実感できるツールですよね。
見える化は次のカイゼンを呼び起こす効果がありますから、管理監督者が中心となって
カイゼンを実行していってもらいたいと思います。
さて、コーチング研修について5Sを例に長々とお話ししてしまいましたが、実は当研究会
では、これを1日出張研修としてご提供したいと考えています!!
テーマは、中国で強い現場をつくるためのコーチング研修です。
管理監督者がその対象となることは言うまでもありません!
いつものように毎月限定5社様「無料で!」と言いたいところですが、
今回はゴメンナサイ。有料とさせてください!
もし皆さんがご興味ありましたら、研修のカリキュラムや費用等の資料をお
送りしますので、このメールに「コーチング研修資料希望」と書いてご返送ください。
(資料は無料でお送りいたします)
以下は、コーチング研修の概要です。
【名称】 中国で強い現場をつくるためのコーチング研修
【対象】 管理監督者(班長、組長、係長、主管、科長など)
【時間】 9時~17時(終了時間は多少の誤差があります)
【人数】 最大30名程度
【費用】 有料
【講師】 矢崎早人 (他に通訳1名帯同)
【内容】 別途メール致しますのでご希望の場合は、このメールに「コーチング研修資料希
望」と書いてご返送ください
皆さんからのご連絡お待ちしております!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
2012-8-27
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い
、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことが
ありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さい。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)やITを活用して
解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!相談無料です。
http://www.a-solsh.com/kaizen/kaizen.php
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受付時間は平日9:00~18:00までです。
担当:池田 日本語、中国語両方OKです!!
e-mail:
yazaki@a-solsh.com
定期カイゼン通信のバックナンバーはこちら!!
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