フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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■講演会
中国での赴任を終えて日本に帰国をされた後も個人的な縁がつながる事がよくあります。少し前になりますが上海に駐在されたご経験のあるAさんからお話をいただき日本で講演を行った事があります。Aさんは現在日本本社で経営企画を含めた部門で仕事をされている方でした。
Aさんはご自身が中国駐在で様々な経験や体験を通じて学ばれた事が多いと感じていて、中国ビジネスを展開されている企業の方や経営・人事部門で働かれている方々にお声がけをして集客をしてくれました。講演のテーマは「中国における日系企業の成長と変革は人でしか達成できない」でした。
日本に帰国をされてしまうとなかなか中国の現場の情報が入りにくなることもあり勉強会を兼ねてと言う事で旧知である私に声がかかりました。
講演のテーマは
・ミッションなき赴任前後の戦略
・日本人が必ずぶつかるギャップと壁
・現在の中国人材マーケット
・現地化を推進するための人事制度と人材育成
・事業戦略を達成するための採用
・中国で起きている労務トラブルと対処実例
・中国で勝つための人事労務のポイント
でした。講演は1時間半の所を少しオーバしましたが参加者の皆様は真剣なまなざしで耳を傾けていただけました。
■講演後のディスカッション
講演をかねた勉強会という事もあり、講演後チームに分かれチームディスカッションが始まりました。
Aさんと私はそれぞれのチームの議論に加わりながら、時に発言やポイントを指摘していました。議論もドンドン白熱していきました。
私が参加していたディスカッションチームのある参加者からこんな質問がありました。
「考えれば考えるほど日本側の認識を変えなければならないという感じがしています。現場の苦労や日本側との調整を考えると変わるべきは日本側なのでしょうか?」
現地の駐在員はミッションが明確でないケースが多くあります。(全ての企業がそうだとは思いませんが)違いを理解し、修羅場を通じて進化しながら仕事を前へと進めています。権限や責任の与え方を含め日本側にも課題は大いにあると思います、と指摘をしつつ議論を進めていました。すると別の参加者からまた質問がありました。
「欧米系企業との比較や差異、また日本側の問題が多い事も十分理解できますが、逆に日本企業の良いところや活かすべき所は何なのでしょう?」
■日本企業の良いところ
現地化が遅れている、ミッションなき赴任、権限と責任が不明確、伝わらない推測と期待のコミュニケーション、成功体験の押し付け、不透明な人事制度、異文化になじもうとしない姿勢・・・事業戦略や人事戦略を含めた欧米系企業との比較を含め日本企業にとってはどうしてもマイナス面を取り上げる傾向が多いように思います。
しかし、日本企業ほど駐在員が勤勉でプロセスを含めた過程や進め方にこだわる企業もありません。報告・連絡・相談はその良い例ですね。
また、長い時間をかけて知識や経験のない新入社員を手取り足取り、時にはプライベートの時間を使って話しを聞き、育て上げようとする企業もありません。自責で物事を考えチームを単位として協力しながら課題解決を図るのも大きな特徴です。
一方で、中国においてはプロセスを重視するあまり仕事を進めるにあたり細かく規定されていてスピードが遅くなる、会社や将来におけるキャリアが見えにくいと言う点では日本企業がマイナスにとらえられる事もあります。
大事なのは日本企業も日本人駐在員も日本企業の良さは何なのか?何が良いところなのかを認識した上で現地法人における仕組みや考え方、意図や背景を言葉にし、伝えやすい形で伝え、懐に入って行く事が重要なのだと思います。
ディスカッションが講演のようになってしまったのですが、質問をいただいた参加者からは「あきらめないで自信を持つ事が大事なのですね」という言葉もありました。
良いところを見つけられず否定的な考えのまま帰任される方もいます。
日本企業として日本人駐在員として日本企業の良さは何なのか?また現地法人が目指すべき姿とは何なのか?欧米系企業や現地企業と比べ日本企業はダメだ、遅れているとよく言われますが逆にいいところは何なのか?改めて考え直す機会があってもいいと思っています。日本企業の良さを自信や自負を持って言葉にし、意図や背景を伝えていく事が中国(海外)だからこそ重要だと競争が激しい今だからこそ重要だと強く思います。
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