おはようございます!
カイゼン研究会の宇賀です。
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処置は、正常な状態へ復旧させること
対策は、その問題が2度と起こらない状態にすること
例えば
設備が突然止まってしまったときに
すぐ駆け付け、異物が入っていることを見つけ
異物を取り除き、設備を正常運転に戻す。
これが処置
その異物はどこで発生し、
どのように設備に入ってしまったのかを
考え、それが起こらないようするために変化をいれる。
これが対策
言葉の定義はシンプルなのですが
中国の多くの管理者はこの違いを知らずに仕事をしています。
なので
部下が対策をしましたと報告してきた時に
それは対策になってないよと説明してあげることができません。
「設備故障があったので部品を交換して対策しました!」
「じゃあこのトラブルは解決!」
と言って以上リストから姿を消していくのです。
これは非常にもったいないことであり
そこから、
なぜ壊れたのか?経年劣化なのか?
部品の交換になぜそんなに時間がかかったのか?
なぜ設備が異常な状態でも生産が止まらなかったのか?
(不良ができてしまったのか?)
いろんな側面での対策が可能なはずだったのに
発生原因
流出原因(不良)
復帰(復旧までの時間)
停止(異常で止まる)
今後も処置で済ましてしまい
処置の回数が増えていくだけになってしまいます。
トヨタ生産方式には
2本柱というものがあり
そのうち
ジャストインタイムが有名です。
(Just In Timeについてはこちら↓↓)
https://kaizenlab.hatenablog.com/entry/2022/08/24/110050
しかし
最近、流行っている見える化システムやIoT改善などは
基本的にもう一つの柱である
ニンベンのついた「自働化」がコンセプトになっています。
異常になったら止まる、止める
機会でも人でも作業でもこれができる状態になっているか
ということです。
見える化も、ある基準に対して正常か異常かを
ひと目でわかるようにするという目的。
AIによる予知保全も
設備の振動や温度から、正常と呼ばれる状態を
学習させ、その正常から外れるような
データが収集された場合に異常と判断するような仕組みです。
基本的には判断できるような、
止まることのできるような環境にするということです。
なぜ、ニンベンのついた自働化が大事かというと
異常に気付き、二度と起こらないように対策をする。
つまり
今後、その異常によって持たされたであろう損失を
回避できるから重宝されているのです。
最初の処置と対策の話に戻ると
せっかく、時間をかけ異常の見える環境を整え
問題を見つけても
処置だけしていてはその見える化やシステム化の
効果が埋もれてしまうのです。
裏を返すと
それは、処置なのか対策なのか
言葉の定義を理解し
チェックし、指摘できる管理者がいれば
その部下も対策はできていないということに気づけます。
そのためにはまず、
「処置と対策」このシンプルな違いを
管理者に知ってもらうことから始まります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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カイゼニスト 宇賀 邦人
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