フリーランスとしてHRP（ヒューマンリソースパートナー）日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
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人間の集中力はどのくらい保持できるのでしょうか？様々な説がありますが90分とも30分とも言われています。同時通訳の世界では15分で交代するとも言われています。一般的には30分から40分ぐらいではないでしょうか？
たくさんの中国人社員、日本人駐在員の皆様に様々な研修を行ってきましたが研修の冒頭に必ず伝えることがあります。それは「研修は実践しなければ忘れてしまう」ということです。皆様はいかがでしょうか？新入社員時代から現在に至るまで様々な研修を受けて来られたと思いますが鮮明に覚えているまた印象に残っている研修はあるでしょうか？
研修を行う立場で忘れてしまうと言うのは心苦しいのですが私自身前職を含め様々な研修を受けて来ましたが覚えているのは数少ないのが実情です。覚えている研修には実は共通点があります。それは「実践で実際に考え自らの行動として学べた」という実感があるかどうかです。「実践で実際に考え自らの行動として学べた」とはどういうことなのか？
研修やセミナー、勉強会を含め様々な学びの機会があると思いますが大きく分けると知識や内容そのものを学ぶ講義形式とケーススタディや議論への参加を含めた双方向形式があります。講義形式も双方向形式も講師は話し方や進め方はもちろん参加されている皆様の集中力を途切らせないようアイスブレイクを入れたり、休憩を取ったりと様々な工夫をしながら進めていきます。
参加している皆様は意欲も高く、学ぼうという気持ちで参加されています。資料に書いていないことを含め背景を読み取ろうとメモを取ります。研修が終了し勉強になったと満足度も高く家路につきます。ほとんどの方の学びはこの時点で止まってしまいます。それは研修そのものに参加し新しい知識やスキルを学んだことによって満足してしまうからです。
本当に大事なのはこれからです。研修やセミナー、勉強会で学んだ知識やスキルを自らの言動に置き換え実践するかどうかにかかっています。実践しなければそれは参加しただけの満足で終わってしまい時間が経つと内容は忘れてしまいます。
学んだ知識やスキルを実践することはとても大事な事なのですが実践するだけでは本当の学びにはつながりません。本当の学びは知識やスキルの実践を実際の場面を通じてアレンジし、工夫し、また別の手法や方法で試してみながら試行錯誤し、最終的に自らの言葉や行動として落とし込められたかどうかなのです。
試行錯誤を通じた過程がより深い学びにつながり、自らの言動として落とし込めて初めて活かされます。このプロセスを通じて「実践で実際に考え自らの行動として学べた」ということになります。
皆様は研修を含めた日々の学びを実践で実際に行動し自らの行動として学べているでしょうか？
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