おはようございます!
カイゼン研究会の宇賀です。
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以前、中国の国会について
メルマガで書きましたが(こちら↓↓)
(
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今回は10月16日から開催される党大会についてです。
(国会は全国人民代表大会が担っており、党大会はまた別です)
1921年の第一回大会から
今年で第20回目となります。
大会が開かれる間隔はまちまちでしたが
トウ小平時代以降は
5年に一回というペースで開催されています。
何をする大会かというと
主な目的は中央委員会の人選です。
日本で言うところの
自民党総裁選のような感覚ですが
もっと規模が大きいです。
大まかな流れで言うと
(1)党内で推薦を受けたものが立候補する
(2)党内選挙によって大会の参加者が決まる
(3)大会にて参加者の中から中央委員会などの人選が決まる
全国人民代表大会と同じように
党内の選挙を通して参加者が決定し
(今年は2296名もいるようです。)
その中から中央委員会などが選ばれる
という流れになります。
この大会で
中国全体の序列が決まります
国会にあたる全国人民代表大会にも
この人事が反映されていきます。
一見複雑に見えるのは
日本で言うところの
国会、内閣などとの仕組みと
党内の序列が並立していながら
組み合わさっているからです。
例えば
日本で言うと
自民党の党内役員人事が
総裁選をもとに決まっていきます。
これも同じような仕組みで
(1)20人以上の推薦を受けた人が立候補
(2)党内での選挙
(3)総裁が決まる
(4)党内の執行部(役員人事)が決まる
(4)は総裁選の時でなくても
党内の事情で変わっていきます。
役員には有名な
幹事長や政調会長、
総務会長、そして選挙対策委員長
等がありまして
これが実質の序列になっています。
中国で言うと
こういった党内人事が
そのまま内閣の人事に反映されるような
イメージです。
日本では自民党が強いので
党総裁は自動的に総理大臣になるのが
恒例ですが、すべてが内閣に反映される仕組みではないです。
自民党内人事も
総裁の派閥の人だけで
すべての役員が固まるということはなく
明確なルールはないが
各派閥にバランスよく配分されているようです。
なので
自民党内で勝ち抜いたとしても
他の派閥の重鎮もいる中で
思い通りに動かせない
内部調整が必要だということになります。
直接選挙制出ない限り
このように選挙結果という単純な投票数でなく
党の中での選抜が重要で
それによって国のリーダーが選ばれる仕組み
だということです。
少し話がそれてきましたが
もっとそらしていくと
国という大きな組織のリーダーが決まる
仕組みというのは
まだフローがしっかりしている方で
組織であれば
大きくても小さくても
このリーダーを選ぶ方法というのは
難しい問題です。
国、企業といった大きな組織から
プロジェクトという小さな単位まで
規模は違いますが
リーダーを選ぶという行為は共通しています。
そして
かなり大きな影響を与える決定です。
しかし
巷の本屋やネット検索
研究論文でさえも
リーダーに必要な資質
リーダーシップ論
といった能力や技能についての
解説や説明はありますが
「リーダーをどう選ぶか?」
という話は
驚くほど言及されておりません。
駐在員の方や役職が上がっていくと
自らがリーダーであるのはもちろんのこと
下からリーダーを選ぶという仕事が
かなり多いし、将来を左右する
重要な決定となりますが
方法論が少ないということです。
なぜ、この重要なプロセスに手法が
生まれにくいかというと
時代やその時の状況において
優先が変わるため
定量的に測りにくいというのがあります。
(最適が変わる)
太古の昔の狩猟集団なら
次の指導者は
力が強い、体力があるなどが
良いリーダーの基準だと思いますし
そこから農業になると
また必要な能力や資質というのは
変わったはずです。
企業でも
今までの事業を伸ばすのか
新しいところを狙っていきたいのか
でかなり人選は変わるはずです。
アメリカの企業の30%は
外から次期社長をとってくるそうですが
外部のコンサルを雇い
社内、社外の候補者を
いくつかの項目で客観的に測り
最終的には外部の候補者を提案されるそうです。
マイクロソフトも
同じような手法で
バルマーさんの後継者を探そうとしましたが
外部の候補者を紹介され驚いたそうです。
(こんなに社員がいる大企業なのに)
結局は社内から選んだそうで、
今もうまくいっています。
(いきなり来た人だと社内での信頼が)
外部候補者ならコンサルに紹介料が入るし
実績が見える人なので
選んでしまうような流れになっているようです。
また話がそれてしまいましたが
例えば
私の仕事では
お客様の会社とプロジェクトチームを
組むことが多いです。
最初にリーダーを選ぶのですが
例えば、人望がある、生産に詳しい
いろんな部署を経験している
などなど
さまざまな理由で選出されます。
そして
こんなことを言うと
今までの話は何だったんだとなりますが
今までのプロジェクトを見てみても
リーダーの素質や個人の能力
その選び方が成功要因ではない気がします。
誰を選ぶか?や
選び方より大事なのは
選んだ後です。
リーダーが主導しながら
プロジェクトチーム作りをした企業は
最初から停滞せずにうまくいっている印象があります。
逆に言うと
最初にチームやメンバーを決めて
その中からリーダーを選び
リーダー当人からすると
もともと同僚とはいえ
初めてのプロジェクトで
すべて決まっている中で
役職だけが与えられスタートする
という場合は
プロジェクトの初期で苦労している
印象です。
それは
プロジェクトの目的や
会社として達成したいこと、
その中でどんな役割を担ってほしいか
ということが
腹に落ちて、
メンバーに説明できるようになる前に
召集されて、
しなければいけないことが決まっていく中で
単純に仕事が増えたくらいの
スタンスのまま進んでいくからです。
もちろん
リーダーへのサポート、
言うことを聞かなかったり
対立する派閥がある中での
トップからのサポートは重要ですが
このリーダーを決めた後の
プロジェクトの準備段階で
どれだけその人の考えを反映させ
プロジェクトは自分のモノだと思ってもらえるかが
カギだと思っております。
(そのためにプレッシャーやストレスをかけるのも必要です)
いろんな会社とプロジェクトをしていても
最初はかなり違いが表れます。
私が訪問した時だけ熱心な人もいれば
不在中もWeb会議や電話で私を捕まえ
どう進めるか?かなり細かいところまで相談し
納得して進める人もいます。
後者は
チーム作りからかかわっているリーダーが多く
プロジェクトが自分毎になっているので
不安を感じる感度が高く
自分がまず納得しないと
メンバーを説得できないという責任感があります。
前者は
あくまでもこのプロジェクトは教育の一環だから
メンバーを動かすのも説得するのも
私や総経理の役割であり
リーダーとしては事務的な調整や会議進行をすれば
良いという考えから始まります。
(やっていく中でリーダーの役割に気づいてもらいます)
このように振り返ると
あくまで私の主観ですが
順調に進むプロジェクトも
停滞してしまうのも
リーダーの能力や素質というよりは
リーダーとして選んだ後の手順が
より重要なのではないかと思います。
・国のトップがどう決まるか?
・そもそもどうやってリーダーを選ぶのが良いのか?
・そんな方法あるのか?
・人の能力は不確実なので正解は
ないのではないのか?
・能力に頼るより選んだ後の仕組みが大切なのでないか?
というように
かなりそれていき
長々となりましたが
最後までお読みいただきありがとうございました。
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一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
カイゼニスト 宇賀 邦人
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この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
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