フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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■ふたつのエピソード
日本企業とお付き合いをさせていただく中で実際にあったふたつのエピソードです。
■「中国人は・・・」と脅す日本人駐在員
人事部長のAさんに人事制度の運営についての相談に乗るためにお伺いしていた時でした。我々が話している隣の会議室で日本人の責任者と思われる男性が1人。社員と思われる中国人女性2人の3人が話していました。隣なのですが声が漏れてきて聞こえてきます。
そのうち日本人男性の「なぜわからないの?これまでも何回も言っているよね」「何回も言わせないでよ!一回言ったら理解してよ」と大声で口論が始まりました。Aさんと話しているのですが声も大きく気になります。全てを聞いていた訳ではありませんが、日本人責任者と思われる男性が返答を渋っている女性社員に「これだから中国人は・・・知っているだろう!俺が怒るとどうなるか!簡単に解雇するよ!」と言ったのです。
Aさんにももちろん聞こえていましたが私に気を遣いながらも話しを進めていました。私は何ともいたたまれない気持ちになりました。
■「日本人は・・・」と固定観念で話す中国人社員
お世話になっているB総経理に中国人幹部を交えた会食に誘われました。総経理は時に厳しく時に優しく会社の雰囲気はとてもいいと聞いていました。会食の目的は経営と人事の情報共有です。
会食は中国語と日本語を交え和やかに進んでいました。日本人はB総経理一人です。途中携帯電話がなりBさんは席を外しました。
中国人幹部の数人が「金さん少しいいですか?」と話しかけられました。会がとてもなごやかに進んでいた事もあり「何かいい話しですか?」と聞き返しました。
すると数名の中国人幹部がせきを切ったように会社や総経理の不満を話し出しました。「日本人は細かすぎてやりにくい」「Bさんは我々を信用していない」「ここは中国です。日本のやりかたばかりでは通用しません」「今日も本当は来たくなかったのですが総経理の命令で」・・・私は言葉を失いました。
Bさんが戻られ会はそのまま進みましたが、心の中では「Bさんは現状を知っているのだろうか?」と複雑な心境のままでした。
■互いを理解し受け入れる
異国である中国に赴任する駐在員がまず初めに取り組まなければ行けないのは言動を含め信頼を醸成し尊重される事です。価値観や文化の違いがある中でどれだけ懐に入り中国人社員に信頼し尊重されるか。
自分のボスとなる日本人駐在員が赴任して中国人社員がしなければならないのは日本人及び日本企業を理解しようとする姿勢を示す事です。「中国人は・・・日本人は・・・」という姿勢では永遠に近づけません。否定、強制、対立からは何も産まれません。
ひとつめのエピソードは状況を正しく把握している訳ではありませんが日本人責任者の言葉は少なくとも「脅し」であり「これだから中国人は」「怒るとどうなるか!」「簡単に解雇するよ」と言う言葉から信頼や尊重また「この人の為に」とは思えないのではないでしょうか。
ふたつめのエピソードも表面的に話しは聞いていても、総経理が席を外した瞬間に「日本人は」とステレオタイプで不平不満をぶつけるのは総経理に対する尊重もなく理解しようとする姿勢も欠けています。
「人間にスイッチを入れるのは人間」
帰国されましたが中国にいる間とてもお世話になった中国経験18年のC総経理の言葉です。日本企業が中国で企業経営をして行く中で価値観の違いや考え方の違いからさまざまな問題にぶち当たります。
双方が信頼と尊重がなければコミュニケーションは成り立ちません。信頼を醸成し人として尊重される事が全てのスタート。ふたつのエピソードとC総経理の言葉からそんなことを考えていました。
皆さんは理解しようとする姿勢を示し信頼され尊重されているでしょうか?
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