フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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日系企業の総経理と話をしているとよく「中国人社員はロイヤリティがない」「会社に対する思いが少ない」と言った言葉をよく聞きます。ロイヤリティを辞書で調べてみると忠誠心・誠実さと言う意味だと解釈が出来ます。
中国人社員はロイヤリティが本当にないのでしょうか?中国ではそのままロイヤリティとは言いません。近い言い方があるとすれば会社に対して感情が深いという意味で「対公司有感情」と言う言葉を使うことがあります。ただ日本語で言う「忠誠心」とは少し違ったニュアンスがあり、会社に対して感情があるすなわち会社のことが好きだと言う思いであるとも言えます。
中国ではロイヤリティは求めるものではなく、作り上げるものだと思っています。
これは日本と中国の労働形態や考え方の違いによるところが大きく、日本は新卒で入社した会社で定年まで働く事が基本的な考え方です。長期の雇用を前提とした人材育成計画があり、業績を上げることによって年齢と共に賃金も上がっていきます。時代の変化と共に価値観も多様化し、転職によるキャリアアップを含め多様な労働形態があるとは言え、同じ会社で長く働く事はもちろん悪いことではありません。対する中国では期間を限定された有期の雇用が前提となります。法律の改定により期間の定めない無固定労働契約もありますが、最初から無固定ではありません。
長く働くことを前提とした日本企業においてのロイヤリティは日々のマネジメントや普段の業務の中のコミュニケーションにより徐々に作り上げられていくものです。仕事で失敗や挫折を繰り返していく中で成長し、自分のために、会社のためにと上司や同僚に励まされながら自然と湧き出てくる感情なのです。
中国に来ている駐在員は基本的に長く勤めていらっしゃる方が圧倒的です。もちろん中には転職をされて駐在をされた方もいらっしゃいます。赴任をされる方は10年、20年と言う時間の中で熟成されたロイヤリティの塊なのです。対する中国では「自分」と「会社」のスタートはギブアンドテイクの関係からスタートします。待遇や処遇、賃金や肩書きにこだわりが強いのもそのためです。転職を幾度か繰り返すことによってのキャリアアップを考える中国人社員はチャンスがあれば転職をします。「個」を中心としたスキルや経験の習得が先に来るのです。会社はあくまでも自己成長の「場」です。競争を生き抜いていくために、よりよい契約を締結するために自己強化に走ります。より自己成長が出来る「場」があればためらわず転職してチャンスをつかむのです。
そんな中国人社員には会社に対するロイヤリティは全くないのでしょうか?そうではありません。私はこれまで数多くの日系企業で働く中国人社員と話をしてきましたが、先ほど書いた「対公司有感情」という言葉を数え切れないほど聞いてきています。皆さん3年、5年、中には10年以上働いた人もいました。ロイヤリティを含む会社に対する感情は同僚である中国人が、総経理である日本人が日々のマネジメントや「個」と「個」を中心とした人間としての付き合い(コミュニケーション)の中から湧き出てくるものなのです。
ロイヤリティは求めるものではなく、総経理をはじめとする日本人駐在員、そこで働く中国人社員を含め会社全体で作り上げていくものなのです。ロイヤリティは1日2日で出来るものではありません。会社のミッションやビジョン、総経理の方針を含め日々の仕事を通じて、また毎日の業務の中での失敗や挫折を繰り返していく中で、コミュニケーションを通じて「この会社にいれば成長できる」「この会社で働いている人たちが好きだ」「この会社の雰囲気が好き」そう感じる気持ちの累積でしかロイヤリティは醸成できません。
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