こんにちは!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店の宇賀です。
https://a.k3r.jp/a_sol/37137B64021E28
今回のテーマは
管理監督者の任務とは何か? です。
まず、
管理監督者とは誰か?から言うと
製造部長、課長・・・管理者(マネジメント)
工長、組長、班長・・監督者(現場のリーダー)
(トヨタの場合)
というように役割が分かれております。
今回は厳密に言うと、
現場のリーダーである監督者について話します。
中国では役職と実際の役割が
日本とずれていたり、監督者の役職の人たちが
ほとんどずっと作業をしている場合が多いと感じているので
管理監督者とひとまとめにして表現します。
管理監督者の任務は何か?
というと
それは
① 量の確保と品質保証(製品の量と質)
② 工数低減のためのカイゼン活動(コスト)
の2点が任務です!
お客様のオーダー(必要数)に対し
十分な品質の製品を、必要な分だけ生産する。
品質が悪かったり、設備がよく止まるとなると
量の確保のために、その分だけ、人(時間)や材料を多く投入し
多くの製品を作る必要も出てきます。
しかし、
そうすると結果的に人も在庫も増え、コストに跳ね返ってきます。
(②の任務が達成できない)
このように一見、相反する任務を達成しないといけないのです。。
そして、お客様の要望(必要数・品質)ということで、
優先順位の高い
①の任務のみに集中してしまうということになります。
では、管理監督者はどうやって、2つの任務を達成していくのか?
まず
管理監督者の仕事内容を洗い出していきます。
(管理しなければならない対象は何か?)
作業者、仕事の配分、生産数、品質、安全、設備、在庫、教育etc
まだまだあると思いますが
かなりの対象を管理しなければいけないことがわかります。
(自分の職場に当てはめて一度洗い出してみるのがよいと思います!)
これだけの対象を毎日見て、すべてに取り組んでいくのは
どれだけ時間があっても厳しいです。
洗い出してみたことによって、管理対象の多さに気付き
より、任務の達成が遠いことのように感じるかもしれません。。
では、
こんな状況に直面した際にどう管理するか?
というと
異常だけを管理することです。
先ほど洗い出した管理対象に対し
作業者なら人員配置図
作業なら標準作業
在庫なら置き場と数量の明示等
やみくもにすべての事象に対応していくのではなく標準・基準を作り、そこから外れるものだけを管理する。
(トヨタ生産方式は異常管理です)
管理監督者が現場を歩き
管理対象の正常・異常情報を見て初めて、
任務達成に向けてやるべきことが決まります。
なので
任務達成に向けて真っ先にしないといけないことは
自分のラインで、目で見る管理を徹底することです。
具体的には
標準類の設定、材料や完成品置き場や数量の表示、生産計画と実績等の管理となります。
目で見る管理を整えていく過程で、
いるモノといらないモノ、決まった置き場など4Sも同時にスタートすることになります。(しないと、どこにどんなものがある状態が標準かわからない)
この目で見る管理できる環境を整え
異常がわかる状態、(見て見ぬふりもできない状態)になって初めて
次のステップである、問題(異常)を解決する段階になります。
(問題を見つけることで50%は解決したと言われているほどです!)
数値だけでなく
表示がない、置き場に置いているものが違う、
作業順序が違う、作業時間と実際の作業があっていない
(手待ちや遅れ)
ということも問題(異常)です。
そこからは、どこで発生しているのかを絞りこみ
何で起こるのかを実際に聞き、考え、基準自体に不備はないか
対策は何かと、基準、標準を改定していくことが業務になります。
ここまでくると管理監督者が②の任務に取り組んでいる状態となるのです。
進める順序としては
①目で見る管理(見える化)
②作りすぎをやめる
③ムダの排除
という順番で行動していくことがわかりやすいと思います。
管理監督者の任務、管理しなければならない事象に対して
やるべきことが明確になり、
何から手を付けてよいのかわからない状態
から脱することができるはずです。
まずは管理監督者の人たちと任務、役割について話し
そして、管理すべき対象(管理監督者)を洗い出し
それに対して、標準類、明示、置き場を作り上げるということから
始めてはいかがでしょうか?
本日は
管理監督者の任務から考えてみることで
見える化の
「うれしさ」が伝わるかと思い
長々と書かせていただきました。
(見える化の部分が進まない、なんでやっているかわからない
という悩みが少しでもなくなればよいなと)
最後までお読みいただきありがとうございました!
PS
現場のリーダーの方々が
心構えや、
これをすることでの「うれしさ、おいしさ」が理解できていないと
やらされ仕事となってしまいます。
実際に動く管理監督者自身の目線に立っても
ムダ、意味がないと思うことをやらされるほど
自分は真に意味のある仕事ができていないと思うほど
活動は進みません。(人間性が尊重されていない状態)
製造部のリーダーの方々が
管理監督者の役割をしっかりと頭に入れて
自分の任務が説明できる、思い描けているかどうかが
活動の分かれ目だと思っております。
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一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼンサポートチーム 宇賀 邦人
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