おはようございます!
カイゼン研究会の池田です。
コロナの影響は留まるところを知らず、毎日ニュースでは気の滅入るような情報が目に入りますね。
世界中の株価も「えらいこっちゃ!」になっています。
株はあまり詳しくはありませんが、株価が世界的に見てありえないような動きをしているなんて記事も見ました。
どの国も自国の感染の封じ込めをしつつ、経済も何とかしないといけないわけですから、てんやわんやですよね…
というわけで、本日は少し気分が盛り上がる、と言いますか
少し明るい面白い情報をお届けできたらと思い、この記事を書かせて頂きますね。
その内容が件名にもあります、中国テスラの内容です。
実は先日知人がテスラのModel3を購入したので、納車についていったのですが・・・
ちょっと色々と衝撃的だったのでその情報をシェアしようと思います!
結論からいうと、「テスラすげぇ」ってなります笑
上海の高級車
私は上海生活4年目になりますが、以前から市内でちょくちょくテスラを見かけていました。
そもそも上海で驚くのは、走っている車種の多さと高級車の数です。
まぁそもそも住んでいる人口も東京900万人ちょいに対して、上海は登録されているだけでも2400万人くらいいるので、2.5倍くらいの人口がいます。
登録されていない人を含めたら恐らくもっといると、同僚の上海人が言っておりましたが…笑
これだけ人が多いんだから高級車だって多くて当然だろう、と言われればそうかもしれません
ただ人口も多いというだけで単純には比較できません。
それは価格です。
中国は関税のせいで輸入品がかなり高いんです。
それは車も例外ではなく、物にもよりますが国産車と輸入車の価格の差と言ったら日本の感覚ではちょっと驚くような価格差です。
にもかかわらず輸入車で、なおかつ高級車がこれだけ走ってるんだから、マジでお金持ちが多いんだなーということをひしひし感じまくるわけです笑
ちなみにテスラも例外ではありません。
日本でもModel3は販売されているようですが、調べたら一般的な市場価格で500万円くらいのようです。
これを上海で買おうとすると44万元〜という価格帯になります。
今の日本レートで670万円くらい
グレードもあったりするので単純な比較はできませんが、中国で手に入れようとするとこれくらいは最低かかります。
上海のナンバープレート事情
ちなみにここで日本との大きな違いを一つ
日本の場合、地域差はありますが車を買ったら陸運局に数千円納めれば即ナンバープレートが交付されます。
普通ならプレート代を入れても1万円を超えることはないでしょう。
しかし上海の場合はと言うと…
そもそも車が多すぎるためプレートを取ることすら超困難です。
さらにナンバープレートの交付費用が、日本で軽自動車が一台買えるくらいの値段がします。
今は大体10万元弱くらいのようなので、今のレートでは150万円くらい
一体車乗るのにいくらかかるの??
と日本では暴動が起こりそうなルールなわけです笑
通常であればこれらの壁を超える必要があるのですが、実は今中国のテスラでは色々と違う実情になってきているんです。
中国のテスラ事情
では前情報はこれくらいにして本題に入りましょうか笑
そもそも中国、上海にテスラが工場を作ったことはご存知でしょうか?
車関係にアンテナが高い人ならご存知かと思いますが、実は今上海ではテスラのギガファクトリー3という工場が稼働しています。
この工場の開幕も衝撃的なのですが…
なんとこの工場、2019年1月に起工式をし、2019年12月30日には初出荷をしています。
つまり工場の建設から1年足らずで稼働までこぎつけたのです。
元トヨタの同僚から聞いたのですが、トヨタの工場でも稼働までには2年はかかるそうです。
2年でもすごいと思いますがね…
またこの上海のテスラ工場がすごいのはこれだけではありません。
基本的に外資系が中国で自動車工場を立ち上げる場合には中国側の企業と合弁して利益や技術すらも共有をしなければならない、というルールがありました。
(中国の中国たる所以にも感じますが…)
しかしこのテスラは自動車メーカーにもかかわらず、このルールを変更させ100%外資系として設立稼働するという偉業を成し遂げました。
これにより中国側も様々な恩恵にあずかれることは間違いないとは思いますが、中国にルール変えさせるって中々のもんだと思いますね…
30万元の中国産テスラ
ただこうして中国国内で車を生産することで、価格を大幅に下げることに成功
今までの輸入品のModel3の44万元〜を30万元にすることができたのです。
30万元でも高いと、と感じる方もいるかもしれませんが、プレート代を考えてみてください。
あれが10万元だとしたら実質本体価格は20万元です。
そうなると感覚的には日本で300万円の車を買うのと大した違いはないように思えます。
テスラのナンバープレート
ここでお気づきの方もいるかもしれませんね。
30万元にプレート代が含まれていない、という点です。
失礼しました、プレート代ですね。
はい、どうやらかからないようです笑
その知人曰く、プレート代はかかっていないとのことです。
ここにテスラのもう一つのすごさを感じました。
自然環境という面を改善することは今後の中国にとっては必須事項です。
そのため、どうやら完全電気自動車のテスラを購入すればプレートもプレゼントしちゃう、という形になったようなのです。
さらには最大で約2.5万元の補助金が受けられたり、10%購入税の免税対象にも中国製のModel3はラインナップされているそうです。
追い風バンバンですね笑
こういう中国の政策も味方につけるってすごいことですよ!
これが車なの?笑
では肝心の品質はどうなのか?
その点に少し触れていきましょう。
ぶっちゃけテスラなんて今まで触れる機会も中身を見る機会もなかったので全く知らない状態で見ることができました。
その感想ですが…
あそこまでいくともはや"おもちゃ"です笑
めちゃくちゃ驚きましたよ!
Model3はセダンタイプなのですが、テスラは電池のせいで車内が小さいという情報をよく耳にしてきました。
ただ思ったほど狭くはないかなという感じです。
あくまで個人的な感想ですが…
内装などはかなりシンプルで、扉周りのパッキンなどは多少のちゃっちさを感じてしまいました笑
テスラと上海の相性
充電はフルで350km程度は走行可能で、20,30分程度でも50km分くらいの充電はできていました。
上海はあまり広い場所ではないので、上海外へ行くことがあまりなければ350kmの走行距離で十分生活は成り立ちます。
この点は日本の東京などとは単純に比較はできませんが、この走行距離という部分も上海と相性が良かったのだと思いますね。
また現段階でも探せば充電所はあるので、このテスラ車が増えれば充電所もどんどん増えることが予想されます。
中国の場合は国が味方についてますから、こういう時の波に乗ったインフラ整備は超早いですし笑
ですが一番驚いたのは何と言ってもシステムです。
ぜーーーんぶ備え付けのタブレット端末で操作するんですよ!
・トランク、フロント、充電端末の扉の開閉
・サイドミラー、ハンドルの調整
・ユーザーも何名か登録できて、そのユーザーを選択すると自動でそのユーザーが使用するときの椅子の位置、ハンドルの位置、サイドミラーの位置に調整
・ハンドルの重さ調整など各種走行に関連する機能
・もちろん自動機能付き
などなど…
タブレット端末から全てを操作するんです。
おれって時代に取り残されてない?
とかなり不安になった衝撃的な1日でした笑
(取り残されてるだけかもしれませんが…)
今のエンジン車と比較してしまうと、電気オンリーのためシステムとの相性がかなり良く、結果としておもちゃのような超簡単な操作になっているのでしょう。
ただIT化進んでいる中国において、この部分もかなり相性が良いと思うので、今後このシステムの比重が大きい車の恩恵なりメリットが生かされくるのでしょう。
車の一つの未来
しかしこれだけは言えます。
時代の先端を見た気がしました。
走行距離や自動運転にはまだまだ課題は残るところではありますが、車というものの一つの未来像を肌身で感じた。
そんな1日でした。
ちなみに乗り心地ですが…
完全電気のためかクリープ現象がないので、駐車するときなどに使えなくてちょっと困りますね笑
あとは加速減速に癖があるようなので、慣れる必要はありそうです。
いつか今のエンジン車がレトロ車と言われる日が来るのでしょうね…
時代に取り残されて子供たちに「遅れてる」とか「古い」とか言われないように頑張りたいと思います笑
本日も最後まで読んで頂き誠にありがとうございました!!
P.S.
あっ、そうそう
テスラの話でご紹介を忘れておりました…笑
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現場カイゼン診断士 池田 竜貴
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