おはようございます。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店の鳥枝です。
https://a.k3r.jp/a_sol/37137B37873H9
さて、今週の現場カイゼンブログのテーマはちょっと長い目で見てみた中国の今後についてのお話。
15年後なので、このメールを見ているあなたはあまり関係がないな、と感じてしまうかもしれません。
しかし、いま、あなたの目の前で一緒に働いてくれている中国人スタッフ(特に45歳以下の管理職)にはとても重要な話です。
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忙しい方のために先に結論を述べると
15年後の中国の人口ピラミッドは2019年現在の日本とかなり似通ったものになります。
つまり、いまの日本で発生している問題の何割かは15年後の中国でも起こる可能性がある。
という、未来予測の話。
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上記の図は現在の日本の年齢別人口の分布図です。
まぁ、これだけ見ても「ふーん」としかなりませんよね。
え?これが中国の生産、物流現場で何の関係があるかって?
関係大アリ、大アリクイです。
(ここは笑ってもらうところです)
2019年現在、日本ではさまざまな問題や現象が起こっていますね。
・年金の受給開始年齢問題(私たちの世代はもらえるのか?多分もらえません)
・少子高齢化
・働き手不足
などなど。
なぜ、こんな問題が発生するのか?
については、先ほどもお見せした画像で一目瞭然でしょう。
それでは、現在の中国の年齢別人口分布はどうなっているのかというと…
上記のような感じです。
人口の多さはさすがですが、今回注目してもらいたいのはグラフの"形"です。
さて、それでは中国の15年後の予想を見てみることにしましょう。
2034年頃の年齢別人口分布が上記のデータになります。
この図を見ているだけでもいろいろ想像してしまいますよね。
・現在の33歳前後の若手が管理職になる年代(45-49歳頃)は管理ポストの争いが熾烈になりそうだ
・国内の若者消費者向けの製品であれば、必要な絶対数はまずかなり減っているだろう。
・大学定員数に変化がなかった場合、中国の教育ブームと合わさり、大卒者の割合が増える。→製造、物流業以外の業界との人材の取り合いがより激しくなるだろう。
などなど。
さて、勘のいいあなたは15年後(2034年)の中国の人口がそろそろ、見覚えのある形に見えてきたのではないでしょうか?
そうです、答え合せをしましょう。
多少の差はありますが、実は2019年の日本と2034年の中国は人口ピラミッド上かなり近しい形になっていきます。
つまり、冒頭で挙げた日本の現在の問題(下記)は
・年金の受給開始年齢問題
・少子高齢化
・働き手不足
15年後の中国でもかなりの再現性を持って繰り返される可能性があります。
上記に加えて中国の定年引き上げもほぼ確定事項になるでしょう。
なので、中国も少子化対策に躍起になっていますよね。
さて、少し長い目の話になりますが、あなたはどんなことを考えますか?
現在の経営陣は15年前の日本に戻れたとしたら、どんなポイントに気をつけて経営をやり直すと思いますか?
まぁ、ほぼほぼ入ってくる項目として、
・働き手確保
がらみの対策は入ってくると思います。
人材育成、定着、後継者育成などですね。
なにせ、日本ではマクドナルドが70歳のおばあちゃんがバイトしている様子をCMにして流しています。
いよいよ、人口減少/働き手不足が喫緊の問題としてCMにすら使われ始めましたね。
(まぁ、マクドナルドレベルで標準化が進んでいる企業はまだよい方と言えるでしょう)
今回はすこし先の未来の話をしました。
たまには、先のことを考えてみるきっかけになればと思い持論ではありますが、今回のテーマを取り上げてみました。
改めて、15年後を考えた上で、あなたが今から打てる手は何かあるでしょうか?
あまり、大きすぎることは考えず、一定の方向性を決めた上で、小さなことから積み上げれば未来のシナリオを大きく変えられるかもしれませんよ。
人口ピラミッドの参考サイト:
https://a.k3r.jp/a_sol/37137B37873E13
今回はかなり、広い範囲での話でした。
しかし、この話が中国での事業をできるだけ長く継続するための参考になれば幸いです。
あなたの現場がもっと良くなることを応援しています。
PS.
ちなみにこの話は偉い大学教授のお話ではなく、完全なる私の持論です。
この人口ピラミッドのサイトは数年前から知っていて、よく国別や年代別のデータを見比べて遊んでいたなかでの個人的な気づきです。
なので、これまではカイゼン塾の管理職コース参加者だけに広い視野で考えてもらうために、私からオフラインの場だけに留めて伝えていた話です。
PPS.
ちなみにとあるアメリカの中華系の大学教授は「中国は2014年頃に人口ピークを迎えており、既に人口減が始まっている可能性がある」という話をしていました。
今回参考にしたサイトでは中国の人口ピーク予測は2025年でのモデルになっているので現実はもう少し悲観的なデータを想定したほうがよいかも知れません。
PPPS.
今回紹介したサイトでアメリカの人口推移予測を見ても驚かないでくださいね。
移民政策中心とはいえ、まだまだ続く繁栄を着々と準備しているのが見えてきます。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士 鳥枝 将光
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この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
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