おはようございます。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店の鳥枝将光です。
(私のプロフィールは
こちら)
寒くなりましたね。
ちょうど毎朝開かれる部門ごとの朝会の中でもスタッフが立冬について話していました。
よくできているもので、この記事を書いている11月8日は本当に寒くなりました。
立冬について調べてみると、もとは紀元前5世紀〜紀元前221年までの頃の中国の黄河地方で考案された二十四節季の中の一つが立冬ということになるようです。
上記のように1年を15日(半月)ごとに区分しているので、二十四節季となるそうです。
日本にいるときに多少のズレを感じるのは大陸気候と日本の気候の差異によって生じていることが理由みたいですね。納得。
さて、今年も残すところ50日。あっという間ですね。
今日は当研究会に所属するカイゼニストがよく話している
"トヨタ自動車OBがカイゼンのネタに困ったときにやること"
についての話です。
忙しい方のために、先に結論をお伝えするとほうきを持って、現場を歩く(2S、4Sする)ということです。
当研究会のカイゼニスト、平栗公雄はこう話します。
(平栗のプロフィールは
こちら)
https://a.k3r.jp/a_sol/37137B00422D7
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別にトヨタでこうやれと決められているわけではないのだけれども私はカイゼンのネタに困った時はよく現場を2Sして回っていました。
「なにかカイゼンのネタはないだろうか?」
「あのカイゼンがどこか他にも横展開できないだろうか?」
「誰か困っている人はいないだろうか?」
どうせ巡回するなら…と、自分の持ち場を2Sしながら目的を持って歩くと、
どうして今日はここが汚れているのか?
→近くの設備に異常はないか?通常、標準と違うことが起こっていないか?
なぜ、ここの部品棚はいつも同じ位置に無いのか?
→新製品立ち上げで、まだ変更があるかもしれませんから…と話し、正式立ち上げから既に数ヶ月。ライン引き忘れてるだけ。
なぜ、この場所はしょっちゅうネジが落ちているのか?
→ムリがないか?部品が取りづらくないか?高さ?位置?補給のしづらさか?
→作業台上にも落ちていないか?部品箱に戻す際に他のネジと混同しないか?
といった、カイゼンのネタやアイデアが不思議と浮かんできますね。
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目的を持って2S、4Sをしながら現場を回ることで問題発見のネタを探していたようです。
それ以外のカイゼニストにも、初めて赴任した工場ではとりあえず笑顔でニコニコしながら現場を清掃して回りながら、職場ごとの5Sの崩れ方を見る。
比較的、2S、5Sが崩れているところから要注意ライン、職場、といった見当をつけておく。
ついでに、各部の担当や作業員とコミュニケーションをこちらから取ってみる。
といった、コミュニケーションを通じたカイゼンのネタ探しや、繋がりづくりに使っているカイゼニストもいます。
元トヨタ自動車代表取締役の張富士夫さんもこんなことを話していました。
(アメリカケンタッキーでのトヨタ自動車の米国第1号工場の立ち上げ時に)
現地ではまず受け入れられることが必要です。
郡長や市長と頻繁にミーティングをするようにしたほか、日本人は固まって住まないようにし、積極的にボランティアをするなど地元に溶け込む努力をしました。
https://a.k3r.jp/a_sol/37137B00422D48
トヨタの方って、上司が現場を掃除して回ることもコミュニケーションの一つ、として利用する人がとても多いです。
部下の目線から見ても、
職場の入り口に上司が見えたと思ったら、自分にまっすぐ向かってきて、
「あの件どうなった?!」
と聞かれるよりかは…
ニコニコ掃除して回る上司の方が確実に相談しやすいですよね。
掃除しつつ、そういえばあのカイゼン進捗どうだい?
なんて聞いてみると、実はちょっと困ってまして…と相談してくれる接点づくりにも役立てるかもしれません。
いや、私が現場に行って2Sなんて…。。。
と、思った人ほど、これを試してみると効果が高いと思いますよ。
あなたの現場がもっと良くなることを応援しています。
PS.
思い返せば、好きだった小学校の校長先生はいつもニコニコ花壇の手入れをしながら低学年〜高学年の子たちまで分け隔てなくコミュニケーションとってましたね。
「学校は楽しいかい?」
「そうかそうか」
「それは困ったねぇ」
といったように。
あなたの好きな先生や上司はどんなことをしていたか?たまには思い出してみるのも良いかもしれません。
掃除コミュニケーションは実はデキる管理職のテクニックの一つかも?
PPS.
私が、前回書いたメルマガで紹介したポッドキャストのうち、下記の向井先生のポッドキャストのリンクが間違っていたようです。失礼いたしました。。。
下記に正しいURLを記載しておきますね。
労働法務/労働紛争
オススメ回:
労使紛争が起きる会社の特徴
https://a.k3r.jp/a_sol/37137B00422D49
向井蘭の「社長は労働法をこう使え!」:
弁護士の向井さんが社長、経営層側の労働法務弁護士という立場で労働法を解説してくれます。一般労働者からすれば、敵をみなされやすい方ですね。
ちょっと変わっていて、毎月上海に来ているので中国、上海ネタも豊富で飽きません。
中国労働法関連も明るいので興味ある方は向井さんのポッドキャストに質問してみるのも手だと思います。(実は中国駐在員で聞いている人はちょこちょこいるらしい)
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士 鳥枝 将光
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C
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