先日10/25に中国を訪問した安倍首相は、中国に対するODAを終了すると打ち出しました。
訪中以前に明らかになっていた方針とは言え、日中関係の一つの大きなイベントが発生したことは間違いないようです。
今回、このような大きめなイベントが一つ発生したのでタイムリーなこのODAをネタにして少し書かせて頂こうと思います。
私も実はそこまで詳しいわけではなかったので少し調べ直してみました。
そもそもODAとはWikipedia先生によると
"政府開発援助"Official Development Assistanceの頭文字をとった略語で、先進国が発展途上国に対して行う援助や出資のことだそうです。
今でこそ日本も経済大国と呼ばれておりますが、終戦後の復興や経済発展の過程で海外から多くの支援を受けたこともあるため、過去恩恵を受ける側だった日本が今度与える側になっているわけです。
なぜこんなことをするのか?というと理由はいくつかあると思いますが、一つの大きな理由として支援した国が発展すれば今度はその国が日本の製品などを輸入してくれるようになったりするので、経済的にも影響があるためです。
言ってみればお国の投資、みたいなものですね笑
その甲斐あってか対中国との貿易輸出入金額は以下のグラフの通り…
全てがODAのおかげ、というわけではないですが、出資した甲斐あってかかなりやんちゃな跳ね上がり方をしています。
事実現在では中国は日本の最大の貿易相手となっているわけです。
中国へのODAが始まったのが1979年からだそうですが、日本は今年度で終了すると言っているのでちょうど40年。
今年で中国との
"平和友好条約"が
40周年を迎えるそうなので、きりがいいといえばきりがいいのでしょうが、理由としては「日本よりもGDPが大きい国に援助してもねぇ…」ということが背景としては大きいのでしょう。
(もちろん日本の世論も含めて…)
このODAの種類ですが、ニュースでも複数のワードがでていますがまとめると以下のようになるようです。
端的に言えば返済義務の有無で別れるようで、
返済義務有=約3兆3000億円
返済義務無=約3000億円
程の支援をしていたそうです。
ちなみに1979年から中国へのODAを開始して40年間でこの額です。
そしてこの額を見たときに思ってしまったのですよ、
「あれ、そこまで大した金額じゃない……」
2018年時点での世界GDPランキングでは、
1位:アメリカ(約19.5兆ドル)
2位:中国(約12兆ドル)
3位:日本(約5兆ドル)
単純にGDPだけでは測れないかもしれませんが、日本の倍以上稼いでいる国に支援というのも少しおかしな気もしますし、これだけ稼いでいるお財布からこの支援金額がなくなったところで正直今の中国からしたら全くダメージはないでしょう。
40年前はお金のある先輩が後輩に奢っていたのが、後輩が成長し過ぎて先輩より稼ぐようになってしまったわけです笑
国交というのがあるので単純に嬉しい悲しいでは測れませんが、単純に数字だけ見ればすごいですよね。
ちなみに今回の安倍首相の訪中で「もう奢るのはやめます!」と言った日本ですが、さすがにそれだけでは終わらないようです。
GDPだけでみれば中国は日本のGDPを2012年の実績で抜いていますし、2010年代前半で日中の関係がかなり悪化していた(尖閣問題など)時にでもODA終了を宣言するタイミングはあったと言えなくはありません。
ですがそれをやっていたら関係はさらに悪化していたかもしれません。
現状は一時期程酷い日中関係ではないと思いますし、酷い時期に中国にいた方ならその時と比べても肌で良くなったことを感じるのではないでしょうか。
見方を変えればODAによってぎりぎり関係が繋がっていた、とも言えなくはありませんし、日中の関係が良くなってきたこのタイミングでしか後腐れなくODAを終了できなかったのではないか、と見ることもできそうです。
個人的には関係がどうであれ、ビジネスとしてこれほど日本に近く成長している国を無視することはもはやできないのではないかと思っています。
言い方が適切かどうかはわかりませんが、当時は奢っていた後輩が超ビックに成長したので今後は肩を並べるパートナーとしての関係を築いていくのも良いのでは、と感じます。
政治的観点から見れば、この援助をやめたというのは日本が中国を大国として認めた、とも言えるのではないでしょうか。
中国政府は現在世界でのインフラ事業などを進めているそうですが、日本も支援を図る方針のようです。
インフラ事業の輸出も日本にとってはチャンスなので、連携を図りたい中国からすると援助をやめてようやく対等なパートナーとして仕事を進めることができる、と捉えることもできます。
そう考えると今回のこのODA終了というイベントが、今後の日中間の仕事面でもどう影響していくのかが少し楽しみでもあります。
もちろん中国という国と上手く付き合っていく方法は考えなくてはいけませんが…
先日ある知人がサンフランシスコに旅行に行ったそうですが、フィッシャーマンズワーフの旗の横にも"支付宝"と"微信"のマークがあるほど町中にこのマークを見かけたそうです笑
これは中国で普及しているいわゆる電子マネーです。
私は2012年の夏に2か月ほどいましたが、そんなマークを見た記憶はありません。
それほど進出してきて中国人が携帯一つで海外でも旅行ができる時代になってきている、ということでしょう。
ちなみにこれらの電子マネーは私も中国で日常的に使っていますが、例えば中国では外人である私は日本ではこの電子マネーを使うことができません…
このイベントを機に日中間での良い意味でハードルが下がり、日本でも日本人が中国の電子マネーを使える日が来るのをひそかに期待しております!
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ちょっと強引なこじつけでしたが…笑
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それではご連絡お待ちしております!!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
現場カイゼン診断士 池田 竜貴
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
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