おはようございます!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の池田です。
(私のプロフィールは
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今週の「Weekly 現場カイゼンブログ」をお届け致します。
これは「トヨタ 仕事の基本大全」という中経出版社が発行している本の中から、生産現場、物流の現場でお仕事されている方々にお役に立てる情報を毎週一回当研究会の研究員から配信するものです。
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本の詳細は
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さて突然ですがあなたは「マシュマロチャレンジ」というゲームを知っていますか?
↑こんなタワーを作るゲームです
もしやったことがある人ならこのマシュマロチャレンジで最も高い平均値を出せる年齢は何歳くらいなのかはご存知ですか?
① 4~6歳
② 6~12歳
③ 12~18歳
④ 20代
⑤ 30代
⑥ 40代
⑦ 50代
さて答えを先に言ってしまう前にまずはご存知ない方のためにマシュマロチャレンジについて少し説明したいと思います。
この「マシュマロチャレンジ」というのはチームビルディングをする際に行われる一種のアイスブレイクで、「マシュマロタワー」と呼ばれることもあるそうです。
もしかしたら何かの集団研修などをされた方は経験したことがある方もいらっしゃるかも知れませんね。
ルールは至ってシンプルです。
〜材料〜
・乾燥パスタ:20本
・マスキングテープ:90㎝
・ヒモ:90㎝
・マシュマロ:1つ
・ハサミ:1つ
〜ルール〜
・4人1チーム
・制限時間は18分
・自立可能で出来るだけ高いタワーを立てること
(テープで足場を固定してはいけない)
・立てたタワーの上にマシュマロを置くこと
(パスタに刺すのはOK)
・パスタやテープ、ヒモを切ったり貼ったりするのはOK
(マシュマロは切ってはいけない)
・高さを計測している最中もタワーは自立していなければならない
如何でしょう?
ルールにも記載しましたが、要するに限られた材料を使ってチーム一丸となり最も高いタワー(塔)を建てた人が優勝、というとてもシンプルなゲームです。
実はこのマシュマロチャレンジ、当研究会が主催している
現場カイゼン塾【実務者編】と
【設備保全・管理者編】の研修にもチーム演習として組み込まれており、毎回塾生にチャレンジしてもらっています。
趣旨してはチームビルディングという側面もありますが、さらに仕事において別の大切なことを伝えるためにも組み込んでいます。
このマシュマロチャレンジの一つの肝は「制限時間」にあります。
制限時間18分の中には当然作戦会議の時間も含まれています。
つまり作戦会議と作成時間を併せて18分なのです。
今まで全く見たことも作ったこともない物を見知らぬ人と組んで作らなければなりません。
そしてたかだか18分のゲームから分かるとても大事な一つの要素があります。
それはPDCAです。
会社ではよく仕事をする際はPDCAをちゃんと回して仕事を進めなさい、と言われると思います。
仕事というものをよりロジカルに効率良くこなしていくための一つの大事な手法ですね。
・一つのチーム
・決められた時間
・現状使える手元にある情報や物
これの超縮小版がマシュマロチャレンジだと思いませんか?
まさに高いタワーを作るという一つのプロジェクトを進めているわけです。
そのためにいかに高速でPDCAを回してプロジェクトを成功させるか?
ということですね。
では高速のPDCAとは何か?
実はこのマシュマロチャレンジでは一つ非常に面白いデータがあります。
冒頭でもクイズを出しましたが、
どの年齢が一番高い塔を作れるか?
というデータです。
あるデータによると、平均して最も高い塔を作ることが出来るのは①の4~6歳、つまり
幼稚園保育園の子供たちのようです。
(情報元は
こちら)
どうです、少し驚きませんか?
さすがにそんな知識も経験もない子供に大人が負けるなんて、と思う方もいらっしゃるかも知れません。
しかし多くの子供が持っていて年を重ねると段々なくなっていく大切な物の中の一つにその答えがあります。
それは
"試行錯誤"です。
幼稚園児達は失敗しては組んで、また失敗しては組んでをとにかく繰り返すのだそうです。
一方社会を経験している大人達はというと、序列と理屈を重んじる傾向にあるようです。
会社においては何はともあれまずは会議です。
そこには上下関係、肩書など様々な要素が介在し、結局自由な意見を出すことはできなかったり言いにくかったりします。
これがマシュマロチャレンジになると、まずはリーダーになり仕切りたがる人、タイムキーパーをやりたがる人、とりあえず案を書き出そうとする人など様々な人が出てくるでしょう。
こうして緻密に組み上げた計画通りに進め、最後の最後にマシュマロをタワーの上に置くとタワーは倒壊、結局タイムオーバーしてしまうのです。
これは極端な例ですが、とても大切な要素が入っていませんか?
トヨタの仕事大全でもこんなことが書いてあります。
CHAPTER 7 LECTURE 98
"失敗を楽しむ"より
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人は失敗したくないので、どうしても難しい仕事、新しい仕事にチャレンジせずに、得意な仕事、簡単な仕事をやりたがります。
そこに仕事のモチベーションを見出すのは困難です。
仕事で成果を上げる人は、積極的に失敗から学び、楽しみ、成長の糧にしているのです。
「失敗をしたくないから」といって実行しない。
これほどカッコ悪いことはありません。
チャレンジした末の失敗は、必ず誰かが見てくれています。
失敗を楽しむくらいのつもりで、困難な仕事に挑戦しましょう。
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年を重ねると徐々に失敗が怖くなり失敗をしたくなくなります。
その失敗を怖がる気持ちが徐々に行動力を鈍らせます。
それが仕事であれば尚更です。
しかしマシュマロチャレンジでは、年を重ねて失っていく大切な事を思い出させてくれるのです。
失敗を恐れずにまずは行動してみる
失敗したらそのFeedbackを生かしてまた次の行動をする。
たかだかこんなゲームですが
失敗を恐れないこと
まずは行動してみること
失敗を生かすこと
など仕事にも通じる大切なことを学ぶことができます。
こんなゲームからでも学べることはたくさんあるものですね。
私も常に腰を低く持ち、様々な事柄や事象から学びを得られる人間でありたいと思います。
今週も読んで頂きありがとうございました。
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池田 竜貴
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