こんにちは!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の矢崎早人です。
今週の「Weekly 現場カイゼンブログ」をお届けします。
いよいよ中国の国慶節休暇ですね。
ゆっくりお休みされている方、旅行されている方、家族とお会いになっている方、日本で出勤されている方、、、
いろいろな過ごし方をされているかと思います。
もし幸運にもこのメールに目を留めていただけましたなら、下記の画像をご覧ください。
画像がうまくダウンロードできない方はコチラのURLで見られます。
https://a.k3r.jp/a_sol/37137G6127C54
この絵には何が描かれているかわかりますか?
バラの花の絵?
その他には???
ヒントは左下の女性の靴とストッキングらしきものですかね。
これは「だまし絵」と言われるものですが、見えない人にはぜんぜんわからないんです。
いかがでしょうか?
花の真ん中で抱き合っている一組の男女が見えませんか。
こう言われると、一瞬でそれが認識できる方が多いようです。
人間の視点というのは、とても面白いですよね。
世の中には見えているのに見えないことってたくさんあると思います。
ちょっと視点を変えればわかることがわからない。
だからこそ、現場での問題点や大切なことは誰にでもわかるように、「見える化」することが重要なのだと思います。
その目的は、いち早く異常に気が付いて迅速に対応し、効果的に管理し、そして、カイゼンしていくことです。
私がこの重要性を明確に認識したのは遠藤功さんが書かれた「見える化」という本を読んだときだったと記憶しています。
もちろん「見える化」はそれ以前からずっとあったし、それほど新しいことではないです。
例えば、設備のスイッチがONになっているかは緑色のライトが点灯していることでわかるというのも、一つの見える化です。
「見える化」というのは、単に見えればいいのではなくて、上司の指示を受けなくても現場の人たちが自主的に対応し、問題解決していける体制をつくることが求められます。
私は日々、中国のさまざまな生産、物流現場を訪問しておりますが、現場の見える化は大きく分けて3つあると思います。
1. 見えないものを見える化する
2. 見えにくいものを見える化する
3. 見えているものを見えなくしない
1については、簡単な例でいうと、エアコンの吹き出し口に短いリボンをつけて風が出ているかどうかを見える化するのがそうですね。
そのほかに会社の理念や目標、暗黙知の見える化などがあります。
2については、異常やムダがわかるようにするという見える化です。
それにはまず正常の基準をつくることが前提になります。
例えば、箱の積み上げ数を制限しようとするときに、よく使われる方法が壁に線を描いて、これより高く積まないようにします。
目安としての基準を示し、それを超えたときに異常だと判断して対応します。
なお、壁が遠くてわかりにくい時は、天井からヒモやプラスチックの鎖をぶら下げて、高さ制限の目安を示すという方法もあります。
3については、先日訪問した蘇州の工場の総経理から聞いたのですが、あえて現場に背の高いものを置かないようにしているそうです。
理由は見通しの良さをキープするためです。
現場にいろいろな設備や表示が増えてくると、逆にそれが見通しを悪くしてしまい、問題に気づきにくくなってしまいます。
そこで、その工場では設備や掲示板などのものの高さを150cmと制限しています。
これは逆転の発想ですが、これも見える化の考え方に含めてよいのではないかと思います。
「トヨタ 仕事の基本大全」のCHAPTER 3 LECTURE39「自分の仕事を『視える化』する」には次のようなことが書かれています。
https://a.k3r.jp/a_sol/37137G6127B55
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日常業務に慣れてしまうと、今やっていることが当たり前になり、仮に問題があっても気づきにくくなってしまいます。
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見える化は常に新しい視点で異常やムダに気が付き、次のカイゼンにつながるようにデザインしていくことが重要ですね。
ところで、見える化を進めていくには、それをデザインする人が必要になります。
優秀な経営者や管理者はこの見える化のデザインがとても上手です。
どこに問題があるか、それを示すKPI(Key Performance Indicators)などを押さえていて、目的にあった見える化をデザインできます。
そのような管理者がいる現場は強いです。
このような管理者が欲しいですよね。
もともとのセンスも必要ではあるのですが、現場管理の考え方や知識、スキルを習得することで、ある程度まで育てることは可能です。
新たに採用するよりは、今いる人を育てていく方が早くて確実ではないかと思います。
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今回もお読みいただきありがとうございました。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
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