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    おはようございます。
    一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店の鳥枝将光です。
    (プロフィールはこちら

    8月25日15:30 深セン空港へ向かう途中、空の上より。

    お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか。
    日本へ戻られた方、通常通りお仕事をされていた方などさまざまだと思います。

    私はといいますと、父の初盆だったためお休みをいただき宮崎へ戻っておりました。
    久しぶりに会う親戚や私自身も小さかった頃にかわいがってもらった父の友人と久しぶりにお会いすることができました。

    久しぶりに会えたのは…

    大阪のおばちゃん(兵庫県西宮に住んでいる飛行機が大の苦手な伯母)
    マリーのおじちゃん(父の友人であり、長い毛の犬(マリー)を飼っていたおじさん)
    牛のおじちゃん(父の幼い頃からの友人で牛の肥育業をされているおじさん)

    などなど…

    今思うと兵庫の伯母を大阪のおばちゃんと呼んでいたのか不思議だったのですが、小さかった私が覚えやすいように工夫していたのだと思います。
    (未だにみなさん上記の呼び方で反応してくれます)

    それぞれの方々から

    結婚はまだか?!
    一体、お前はどこでどんな仕事をしているんだ?!
    母親孝行しなさいよ!

    などなど、さまざまな叱咤激励をいただいてしまいました。

    ほとんどの方が十数年振りにお会いする方々だったので、懐かしい子ども時代を思い出す良いきっかけにもなりました。

    何年経っても、人の繋がりは大切にしたいものですね。

    ただ、初盆関連の準備や対応ばかりに気を取られてしまい、日本で病院へ行って痛風の薬を貰っておくことを忘れてしまっていたことは反省です。。。まだあるので年内は足りると思いますが。。。

    それでは今週の「Weekly 現場カイゼンブログ」をお届けいたします。
    これは、「トヨタ 仕事の基本大全」という中経出版社が発行している本の中から、生産、物流現場でお仕事されている方々にお役に立てる情報を、毎週1回当研究会の研究員から配信するものです。

    「トヨタ 仕事の基本大全」という本の詳細はこちらです。
    https://a.k3r.jp/a_sol/37137G2748B55

    今週はCHAPTER_4 LECTURE52の"「現地・現物」で問題点を特定する"です。

    さて、本日は痛風薬を忘れた話から繋がって、お医者さんの診察と設備保全の関連について以前、私が現場カイゼン塾で話した内容をシェアいたします。

    あなたは病院で医者が患者さんの診察をする際にどのような思考で病気を特定しているかご存知ですか?

    私は前職で大学の医学部に訪問していた時に、医学部の先生からこのように話してもらいました。

    〜〜〜〜〜〜〜〜(以下は医学部の先生の話です)〜〜〜〜〜〜〜〜

    そうか、君は新人君なんだね?え?大学は教育学部だった?
    それなら、医学のことはまだまだ勉強中なんだね。

    最近は医学部の若者でも口下手が増えて将来大丈夫なのか心配になっちゃうよ。

    え?お医者さんが診察の時に考えていることを教えて欲しい?

    そうかそうか、今日は時間があるからちょっと教えてあげようか。

    医者が患者さんを問診する際には病気を特定するために一つ一つの病気をトランプのカードのようにイメージして思考しているんだよ。

    大まかに言ってしまうとポイントは以下の2つ。

    ① 手札をどれだけたくさん持てるか?
    ② 手札をどれだけ早く切れるか?

    ってことになる。

    具体的に言うと、

    お腹が痛いと訴える患者さんが来たら…

    まずは考えうる病気の可能性をできるだけ多く考える。

    つまり、考えうる病気を自分の手札として手元に並べるイメージかな。
    これが①に当たる。

    次は患者さんの訴えを聞いた後に問診・触診・聴診や患者さんの過去の病歴(カルテ)をベースに可能性のある病気を絞り込んでいく。
    これが②の手札を切るに該当するね。

    これらを総合して残った手札をベースにさらに検査の必要があるか、処方箋を出すかなんかを考えているんだよ。
    手札に危ない病気が残っていれば、もう少し詳しく検査してみたり、という感じだね。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    もちろん、お医者さんによって違いはあるのかもしれませんがまだまだ営業駆け出しの私にこんな話をしてくださった先生がいらっしゃいました。

    設備保全担当者は設備のお医者さんである。と現場カイゼン塾で伝えています。

    現に予防保全と予防医学はよく対比して語られるケースが多くあります。

    例えば…

    ・日常予防(病気にならないための健康維持及び測定)と日常保全

    ・健康診断と点検

    ・治療や手術と修理

    ・生存曲線と故障曲線
    (人間は乳幼児期と高齢期に病気がち、設備は初期不良期と摩耗故障期によく故障)



    などなど。

    現場カイゼン塾【設備保全・管理者編】でも、以下のように伝えました。

    「みなさんは設備のお医者さんを目指さなければならない。私が伝えた医者の思考法のように現場で起こっている設備故障や故障の予兆を目で見て、耳で聞いて判断しなければならない。

    けど、患者さんのカルテも無いと精度の高い診断ができないでしょう?だから設備毎の故障歴をきちんと記録するためのフォーマット、体制を今の内に作っておいて、必要な時にすぐに取り出せるよう整理しておかなければいけないと思いませんか?」

    トヨタの仕事大全では以下のように書かれています。

    -----------------------

    「現地・現物」はトヨタで重要視されている考え方で、現場を見ることで真実が見えて来ます。

    ・現場に行って自分の目で確認する

    ・客観的なデータを揃えて数字のバラツキを見る

    ・自分でも体験してみる

    ・お客様や販売店、関係部署の人の話を聞く

    このように実際に起きていることを自分の目と耳で判断することによって、問題のありかが見えてくるのです。

    -----------------------

    あなたの現場の"お医者さん"はいかがですか?

    経験と勘だけで判断してしまう"ヤブ医者"にはなっていませんか?

    カイゼン塾に参加したみなさんは手に入れた教材、情報、帳票事例をもとに社内の帳票管理から再整理、総点検してもらっています。

    一方で中国の多くの現場では保全の専門部署が存在せず、兼任しているケースが大半でマンパワー的な面でも苦労しながらやっているのが現状です。

    保全をやりたいと本当は思っている担当者も実は多いものの、実のところ"やり方がわからない"から動けないケースもあります。

    現場で担当者が苦労しているようであれば、まずは声を掛けて話を聞いてあげるところから始めて、一緒に考える・保全視点で現場仕組みの総点検を一緒にやってみるなどを試して見てくださいね。

    あなたの現場がもっと良くなることを応援しています。

    一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
    現場カイゼン診断士 鳥枝 将光

    PS.
    最近保全担当者と話していてよく感じるのですが…
    保全や設備系の担当者は大切な縁の下の力持ちなのに、

    "製造優先で保全の計画を出しても計画倒れになる"
    "どうせみんな日常点検に協力してくれない"

    など、深刻に悩んでいるケースが少なくありません。
    (時折、この人いつか辞めてしまうんじゃ…と心配になるケースもあります)

    ・彼らのカイゼン活動に陽の目当てて、活躍の場を増やす
    ・保全部会などを立ち上げて組織に横串を刺す

    などの方法も考えてみてくださいね。

    あなたの助けを必要としているかもしれません。

    PPS.
    【設備稼働率を上げる仕組み(システム)】

    実は、あまり認知されていないのですが当研究会でもIoTやってます。

    ウチでは4〜5年くらい前からやっているのに、IoTという言葉が流行りだしたあたりからやっと競合が増えてきたような気がします…。

    ・毎朝届く、昨日分の手計算の稼働率…本当に正しいの…??

    ・え?昨日の夜勤で設備故障?!発見遅れ…対応遅れで稼働率がボロボロ…

    なんて方は是非下記の事例付きページをご覧下さい。
    https://a.k3r.jp/a_sol/37137G2748D0

    他社との違いと言えば…
    稼働監視システム+現場指導や稼働監視システム+設備の検収でハード面とソフト面で一緒に立ち上げサポートできちゃうところですね。

    システム入れても、誰もカイゼンに結び付けてくれなければ意味が無いので…。

    現場向け研修をお探しの場合は以下をご覧下さい。

    TPMを学び設備を故障したら修理する、から故障を予防し保全する担当者育成を行う現場カイゼン塾【設備保全・管理者編】の詳細は以下です。
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    ==== この定期カイゼン通信の目的 ========
    この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。

    コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。

    当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ い。

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