こんにちは!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の矢崎早人です。
「Weekly 現場カイゼンブログ」をお届けします。
いよいよ春ですね。
日本では別れと出会いの季節ですが、皆さまの現場はいかがでしょうか?
さて、4月というと日系の会社はどこも新人研修が実施されると思います。
「人材育成」を重視していない会社は無いと思いますし、また多くの会社が「人材育成」に課題を抱えていると思います。
ところで、一口に「人材育成」といっても、いったい何を教えればいいのでしょうか?
「トヨタ 仕事の基本大全」のCHAPTER5 LECTURE61「『ものの見方』を教える」には次のようなことが書かれています。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F3589B55
----------------------------------------------------------
「人材育成とは、価値観の伝承にあり、ものの見方を伝えること」というのは、トヨタの名誉会長・張富士夫の言葉です。
----------------------------------------------------------
私も数多くのトヨタ自動車のOBの方とお会いしましたが、張さんは非常にたくさんの方から慕われていますね。
新人が仕事に慣れて、一人前に業務をこなせるようになるのはおおよそいつ頃でしょうか?
そして、どのような基準で一人前と判断できるでしょうか。
トヨタでは現場の作業者に仕事を教えるときは下記の4ステップがあるそうです。
第一段階 習う準備をさせる
第二段階 作業を説明する
第三段階 やらせてみる
第四段階 教えた後を見る
これは標準作業に基づいた仕事の教え方になるのですが、
一人前の仕事ができるようになることとは、新しい問題に直面した時に、
自分で考え、正しい対応が取れるようになるという「応用力」が身につく
という意味も含まれるのではないでしょうか?
その際に必要なのが「ものの見方」になります。
-----------------------------------------------------------
ものの見方を伝えなければ、部下は判断や行動の拠りどころを見出すことができませんし、個人の能力や裁量に依存した組織になってしまいます。
「こういうケースは、こんな考え方や行動をする」このような価値観が部下の間で浸透して初めて、よいアイディアが出てきて、問題にも正しく対応できるようになります。
-----------------------------------------------------------
部下に「ものの見方」を浸透させるには、ベタな方法ですが、上司が繰り返し伝えていくことが一番大切だと思います。
当研究会の事例で大変恐縮ですが、News Letterでおなじみの鳥枝将光のことをお話ししたいと思います。
※鳥枝将光のプロフィールはこちら
↓
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F3589B
鳥枝は当研究会に参加して3年が経ちます。
最近はエースとして成長しつつあり、ゼロをイチにする仕事やさまざまな課題にも果敢に取り組んでくれています。
会社としても、鳥枝にはそれらのタスクを安心してまかせられるという安心感があります。
先日、この「ものの見方」について鳥枝に直接聞いてみました。
当研究会に入って学んだ「ものの見方」の中で、一番印象的な内容って何でしたか?
「まだ入ったばかりの頃、仕事でミスをしたときに門脇さんから『これはあなたが悪いんじゃない、そうさせた会社の仕組みが悪いんだ』と言われたのが衝撃的でしたね。」
これを言った門脇のプロフィールはこちら
↓
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F3589C6
「トヨタ 仕事の基本大全」にも「人を責めずに、しくみを責める」という言葉がありますが、まさに仕事を進めていくときの大切な「ものの見方」だと言えます。
そして、最近の鳥枝の仕事中の発言の中で、しくみをつくることや、仕組みを変えていくことを話すことがとても多いように感じます。
もし、御社の現場で浸透している「ものの見方」がありましたら、ぜひ教えてくださいね!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S.
弊社ではトヨタ生産方式にもとづく現場の「ものの見方」を教育するプログラム「現場カイゼン塾」を開講しております。
3月〜5月期は、おかげさまで満員御礼のスタートとなりました。
ありがとうございます。
次回は6月〜8月となります。「ものの見方」の教育でお悩みの方はこちらをご参考ください。
↓
【実務者編】
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F3589C06
【設備保全・管理者編】
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F3589C07
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
矢崎早人
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
**********************************************************
当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C
*********************************************************
ご連絡は中国からは400-604-1765フリーダイヤル、24H365日受付中、
日本からは+86-21-6440-1765 /86-21-6432-5544
受付時間は平日9:00〜18:00までです。
担当:門脇 日本語、中国語両方OKです!!
生産、物流現場カイゼンNews Letterはこちら!!
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C0
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F0912B69
現場カイゼン塾沪江网校のURLはこちら!!
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131B59
**********************************************************
この定期カイゼン通信の配信停止をご希望の方は下記より手続きを受け付けております。メール配信解除は
こちら