おはようございます。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店の鳥枝将光です。
(
https://a.k3r.jp/a_sol/1861E4673H9)
あなたはこんな場面に出くわしたことはありますか?
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初老の方が無言で、しかし時折いくつかの質問をしながら
現場をぐるっと1周回ったあとに…
ニコッと笑いながら
「あなたの現場は宝の山ですね」
と言う姿を見たことがありますか?
私はあります。
それも、何度も。
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「Weekly 現場カイゼンブログ」の第4号をお届けいたします。
これは、「トヨタ 仕事の基本大全」という中経出版社が発行している本の中から、
生産現場、物流の現場でお仕事されている方々にお役に立てる情報を、
毎週1回当研究会の研究員から配信するものです。
「トヨタ 仕事の基本大全」という本の詳細はこちらです。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861E4673B55
さて、今週はCHAPTER_2 LECTURE12の
"ムダを宝に変える"です。
当研究会では現場で儲からない!困った!などさまざまなお悩みを抱えた現場へカイゼニスト(トヨタ自動車OB)と現場診断や現場カイゼン指導によく伺います。
※当研究会では豊富な経験と指導力を有し、結果並びに効果を生む現場カイゼン指導が出来る専門家をカイゼニストと命名しております。
冒頭の文章は私自身の経験の話です。
私たちは現場の困った!を解決するために様々な現場を訪問しております。
もちろんカイゼニストとともに現場を訪問することもあります。
トヨタ自動車での長い経験を持つ彼らの目線で現場を見ると、現場に存在するたくさんのムダがすぐにわかってしまうようです。
ムダ=お金(原価を押し上げる要因)なので
"現場にたくさんのお金が落ちている"ように見える、とよく話しています。
そのたびに
「あぁ…もったいない。なんでこんなムダな作業をしてしまうのだろう…」
から、現場でなぜ?を担当者に繰り返し質問することで、
「あぁ…そういうことか…。だからこんなにお金(ムダ)がいっぱい落ちているのか…」
そして、現場をぐるっと回ったあとに
「ここは宝の山ですね。」
という話をしています。
かく言う私もカイゼニストと共に、気がつけば合計1,500時間以上の時間を過ごしております。
その経験から、自然と現場のムダがたくさん見えるようになりました。
ちなみに私の一番の得意分野は組立ラインカイゼンなので、組立ラインを見ていると気になる点(ムダ)がたくさん見えてしまいます。
但し、一方的に悪い点ばかり指摘しても現場の管理監督者もよい気分にはなりませんよね。
そのため、私が現場を見るときに
1つ心がけていることがあります。
それは、"現場で困っている人を探す"ことです。
よくある例で、ひとつ例えると
作業台の上に、本来の部品箱から取り出した部品をまとめてドサッと置いている人を見つけたら、「あぁ、この人の作業はムリがあるのだな」と目をつけます。
そこから定点観測でその人の工程を少なくとも3〜5サイクル注視します。
(長い時は10サイクル以上ずっと見ていることもあります)
その結果なぜ、その人がムリな作業を抱えているのか原因を見つけて、その現場の担当者にアドバイスを行います。
このような部品のまとめ置きは現場でよく見かける問題例です。
簡単にこの問題からムダが発生するまでの流れを書くと、
なんらかの原因で部品が取りづらい。ムリな(やりづらい)作業がある
↓
毎サイクル部品を取り出すのが面倒なので部品箱からまとめて取り出す
↓
数サイクル毎に部品をまとめて取り出す作業が発生するので作業時間にムラが出てしまう(繰り返し標準作業の阻害)
↓
ライン上の後工程に手待ちが発生
↓
ライン単位でタクトタイム通りに作業ができない
↓
生産性が低下
簡潔に書いてしまうと
ムリ→ムラ→ムダの順番でムダが発生してしまう典型例です。
常に変化を好まない作業員ですが、「あなたの作業のムリを取るために協力してもらえないだろうか?」という一言から協力を得られるようになるとカイゼンを始めやすいですよね。
なので、ムリを潜在的に抱えている"困っている人"を見つけ出し、その人の作業をや
り易く、効率的にすることから始め、ムラが発生しない環境を作り、最終的にムダを排除します。
これが私の心がけている"現場で困っている人を探す"ことです。
このような視点であなたも現場を見回してみてください。
きっと、あなたのまわりにも、ムダという「宝」が眠っているはずです。
たくさん見つけて、「宝」を成果に変えてください。
応援しています。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士 鳥枝 将光
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さい。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)やITを活用して
解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
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生産,物流現場カイゼン研究会 中国支店
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