こんにちは!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の矢崎早人です!
(矢崎の詳細プロフィールはこちら!
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html)
※このメールは上海から発信しております。
「なぜ」を5回くり返す分析法は、「なぜなぜ5回」や「なぜなぜ分析」などと呼ばれていて、トヨタに関連する仕事をしている方には非常になじみ深い手法だと思います。
これは、大野耐一さんの著書「トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして」(ダイヤモンド社 1978)の中で、「なぜ」を5回繰り返すことができるか?という記述がルーツのひとつになっていると思います。
大野さんは、機械が動かなくなったという問題を事例として、下記のように「なぜ」を5回くり返しています。
①なぜ機械は止まったか?
→オーバーロードがかかって、ヒューズが切れたからだ
②なぜオーバーロードがかかったのか?
→軸受部の潤滑が十分でないからだ
③なぜ十分に潤滑しないのか?
→潤滑ポンプが十分くみ上げていないからだ
④なぜ十分くみ上げないのか?
→ポンプの軸が摩耗してガタガタになっているからだ
⑤なぜ摩耗したのか?
→ストレーナー(濾過器)がついていないので、切粉が入ったからだ
そして、真の原因はストレーナーを付けていないことなので、対策としてストレーナーを付けることで問題が解決するとしています。
この「なぜ」を5回くり返す方法を通じて、大野さんは表面的な問題追及ではなく、深く考えることの重要性を説いているのだと思います。そして、この思考方法から自働化や平準化生産などの発想を得たと書かれています。
この書籍が出版されてから40年近くが経とうとしている現在、この思考方法は一般的な手法として定着し、不良などの問題発生の対策書や報告書等のフォーマットになっていると思います。
この「なぜ」を5回くり返す手法は、簡単なように思えますが、実際にやってみるとけっこう難しいことに気が付きます。
まず、5回も「なぜ」を繰り返すことが困難です。
(必ずしも5回でなくてよいという議論もあります)
それはまだ思考が浅いからだ!と思う一方で、本当にこれで正しいのか?
と不安になったりもします。
実際に、方向性を間違えると、とんでもない所に行きついてしまいます。
例えば、こんな感じです。
<問題>通路で作業員が転んだ①なぜ転んだのか?
→通路に油がこぼれていて滑ったから
②なぜ油を避けられずに滑ったのか?
→油がこぼれていることに気が付かなかったから
③なぜ気が付かなかったのか?
→昨日徹夜して疲れていたから
④なぜ徹夜したのか?
→ずっとゲームをやっていたから
⑤なぜゲームを止められなかったのか?
→新しいゲームが出て楽しかったから
<対策>ゲームは夜9時までしかやらないことにする
この内容を対策書に書いてお客様に提出すると、かなりの高い確率で怒られると思います。。。
「なぜ」を5回くり返す分析法については、いくつかの書籍があり、またWEB上にも手法を解説したページがたくさんあります。そして、専門の指導者もたくさんおられるようです。
私はこの手法をどのように学び、習得していったらいいのかを探るため、これらの資料を概観して、効果のありそうなポイントをピックアップして一つのテキストにまとめてみました。
手法の目的はあくまで問題の再発防止です。
そこにつながる「なぜ」をどのように導いていくかがポイントになりますね。
このテキストを使って、中国人を対象に既に何回かの研修を行ったところ、非常に盛り上がり、最後に行う練習問題の結果を見ても、手法のポイントがよく理解できていると判断できました。
このテキストの出来栄えに、確かな手応えを感じています。
そこで、せっかくの機会なので、このテキストを先着5名様に無料でプレゼントすることにいたしました。
中国語版と日本語版の両方をPDFファイルにてご提供いたします!
もしご興味がありましたら、このメールへの返信(
yazaki@a-solgp.com)で「なぜなぜ5回分析法」テキスト送付希望!
と書いて送信ください。
簡単なアンケートにお答えいただいた上でご提供いたします。
現状として、「なぜ」を5回くり返す分析のやり方は人によって言っていることが多少違うところもあり、まだ手法としては発展途上にあるように感じています。
その中で誰もが同じポイントを指摘していて、私もそうだなと思えたものが「逆から読んで成り立つかチェックする。」です。
「なぜ」を5回くり返していくと、論理が飛躍してしまうことがあり、再発防止策が見つからないことがあります。
例えば、机の上に置いていた契約書が床に落ちていたという問題に対して、
①なぜ床に落ちたのか?
→窓が開いていたから
と展開した場合、逆から読んでみて、窓が開いていたら契約書は床に落ちるのか?をチェックするというやり方です。
きっと風が吹いて落ちたのでしょうが、窓が開いているだけでは契約書は落ちませんから、そこに論理の飛躍があることに気が付くことができます。
今回作成したテキストには、上記のようなポイントが事例を交えてわかりやすく解説してあります。
一読するだけでも理解しやすいと思いますが、最後の練習問題をみんなで一緒に解いていただけると、より一層理解できるようです。
独りで悶々と「なぜ」をくり返すよりも、複数の人であれこれ議論しながら進める方が楽しいですね。
繰り返しになりますが、もしこのテキストにご興味がありましたら、先着5名様にご提供いたしますので、このメールへの返信(
yazaki@a-solgp.com)で「なぜなぜ5回分析法」テキスト送付希望!
と書いて送信ください。
簡単なアンケートにお答えいただいた上でご提供いたします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
これまで定期カイゼン通信でご案内していた「現場カイゼン塾 実務者編」ですが、4月からスタートしました。お陰様で定員を上回る30名となりましたので、2クラスに分けています。
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それではまた、皆さまのお役に立ちそうな情報があったら配信させていただきます。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
矢崎早人
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
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