いつもお世話になっております。
一般社団法人 生産物流現場カイゼン研究会 中国支店の鳥枝です！
（
http://www.a-solsh.com/staff_details07.html）
中国の新年も明けましたね。
私は旧正月の元旦にAPITA（近所の日系スーパー）でiPhone6Sの当たる大抽選会（先着500名）があるとのことで開店時間の10時少し前に到着しました。
そこで見たのは最後尾が見えない長蛇の列！
やっとのことで最後尾を見つけ、もらった整理券の番号は407番。。。
不覚でした…まさか春節の初日に朝から並ぶ人がいたとは。。。
結局私がくじを引くころにはお目当てのiPhone6Sも既に誰かが当てた状態で結果も見事にハズレでした。
皆さんのくじ引きへのモチベーションの高さに驚いた新年でした。
さて、“モチベーション”という言葉を使用したところで昨年皆さんにスタッフのモチベーションを上げるコツを伝授しますとお話していたことを思い出しました。
当研究会へ寄せられる現場でのお悩みTOP5にもスタッフのモチベーションが低いという声が入っております。
漠然とした言葉であるものの、お悩みを抱えた現場へ診断のためお伺いすると会社の雰囲気からもすぐに見てとれます。
ということで、今回の定期カイゼン通信では目に見えないモチベーションを評価し、向上させるための方法を伝授いたします。
まずはモチベーションを上げるための前段階として、この現場のスタッフのカイゼンのモチベーションはどれくらいか？を評価する簡単な方法からお伝えしますね。
仕事柄さまざまな現場を訪問いたしますが、私が個人的にいつもチェックしているポイントがあります。
それは、壁に掲示されているカイゼン提案の報告内容でカイゼン効果をどう表現しているか？です。
個人的に以下の様な3段階の評価基準を設けています。
第1段階：カイゼン効果の表現が「作業が楽になる、仕事が早くできる」とカイゼン効果の表現が曖昧
第2段階：「歩行のムダが“3歩”無くなる、“2秒”作業が早くできる」と効果が数値化できている
第3段階：「作業が“6秒”早くなることで年間○○元のカイゼン効果」と金額化できている。
曖昧→数値化→金額化、この3段階でモチベーションを評価しています。
私がカイゼン塾の講師となって以降、塾に参加してもらった会社41社中21社へ訪問させていただきましたが、第3段階にある会社は総じてカイゼンがとても良く進んでいます。
ある会社では部門毎に“私たちのカイゼンを見てください！”と書かれた分厚いファイルがあり、その中にはこれまでに実施したカイゼン報告がまとめられていました。
さながらその部門のカイゼンの歴史の様になっており、カイゼンの積み上げが見て取れます。
そして、もちろんそれぞれのカイゼンには効果金額が書かれていました。
また、別の会社ではカイゼンによって発生した余剰面積と敷地の金額を調査し効果金額を算出していました。
5S、ムダ取り、カンバンなどカイゼン手法にはさまざまなものがありますが、カイゼンの目的はあくまで原価カイゼンです。
会社内でも自分が実施しているカイゼン提案に対して
なんのために行っているのか？
どんな効果があるのか？
を理解した上で常にカイゼン点を探す作業員・管理監督者の育っている会社は強いに決まっていますよね。
また、自身の実施したカイゼンを金額化することで、提案している本人も効果を改めて実感することができます。
このような報告を上司へ行い評価を受けた作業員はまた次のカイゼンを進むべくギラギラした眼で現場を見るように変わっていきます。
つまり、カイゼンへのモチベーションを上げるためには効果を金額化する！これが具体的な方法となります。
私は現場カイゼン塾の講師をしており、カイゼン塾の講義の一環として、現場で実践したカイゼン報告を行ってもらう機会があります。
その度にとても素晴らしいカイゼン提案をしているのに金額化できていない報告がよく見受けられます。
このような時は私が月の労務費を本人に確認して、カイゼン効果として報告した“時間”を掛け合わせて計算し、「効果金額○○万元になるすごいカイゼンなんだよ！お金に換算しないなんてもったいない！もっと胸を張って！」と良く指導しています。
余談になりますが、先月、当研究会にて現場カイゼングランプリ～カイゼンNo.1決定戦～を開催させていただきました。
カイゼン塾を卒業した15名の精鋭が参加し、さまざまなカイゼン報告が提出されました。
15名全員のカイゼン年間効果金額の合計は2,503,197元平均でも1人192,553元となりました。
各社カイゼン塾に投資いただいた金額に対して1人当たり19倍返しができているという結果がわかりました。
このような活動を通してカイゼン塾卒業生が様々な現場で挑戦したり、結果を残していることが確認できるのが嬉しいですね。
カイゼングランプリの表彰動画については下記のURLのカイゼン塾HPよりご覧になっていただけます。（HPはまだ日程等2015年の内容表示になっております）
http://a-solsh.com/kaizenjuku_jitsumu2.php
儲からない現場を改革したい！不良を無くしたい！工場全体のカイゼン能力を高めたい！という方は下記のカイゼン指導もご参考くださいね。
http://a-solsh.com/kaizen12.php
2016年のカイゼン塾は4月より開催予定です！
おかげさまで早くも20席のうち、既に半分の10席が埋まっております。
気になる方はぜひ、私にご相談くださいね。
あ！
明日から現場でスタッフの皆さんのカイゼン提案の表現を確認するのをお忘れなく。。。
きっと、とってもよいカイゼンをしているのに効果に気づけていないスタッフがいると思いますので、自身の実施したカイゼン効果を“実感”させるサポートをしてあげてくださいね。
また、来週の定期カイゼン通信をお楽しみに！
2016年もよろしくおねがいいたします。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
鳥枝 将光
＝＝＝＝ この定期カイゼン通信の目的 ＝＝＝＝＝＝＝＝
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さい。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式（TPS）やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を！！相談無料です。
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生産，物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士 鳥枝 将光
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