一般社団法人 生産物流現場カイゼン研究会 中国支店の鳥枝です!
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お世話になっております。
最近は春を感じる暖かい日々が続いたかと思いきや、先週末からは雨の影響もあり急に10度近くまで気温が下がったりと何とも落ち着かない天気が続いている上海です。
おかげ様で週末の洗濯が全く進んでおらず困り果てています。
さて、前回の私からのNewsLetterでは作業要領書の整備できてますか?というお話をさせていただきました。
作業要領書の整備ってナニ?という点をおさらいしますと
・現在の作業内容に即している(更新されている)
・新人が見ても、ベテランが見ても分かりやすい(写真や図の利用、内容の細かさ)
・誰が教育しても常に同じ作業内容を伝えられる
上記の内容が網羅されているか?
ということが重要だと言うことについてお話させていただきました。
今回のNewsLetterでは作業要領書は
“ドコ“に置く方が良いのか?
についてお話させていただきます。
私も仕事柄、様々な現場を訪問させていただいておりますが、初めて訪問させていただいた現場で作業要領書の置き場については、
① 各工程の目の前に掲示
② PCの中にあるのみで印刷されていない(すぐに現場で使えない)
③ そもそも存在しない
上記3パターン以外の現場に出会ったことがありません。
一方である日系の生産現場の方より質問をいただいたことがありました。
「ウチでは作業要領書を工程の前や掲示板に張り付けていることが多いのですが、そもそも作業要領書ってドコに置くのが正しいのでしょうか?」
上記の質問に対して、
カイゼン塾で講師をしていただいているトヨタ自動車OBの先生は作業要領書 をドコに置くべきかについて、いつも以下のように話してらっしゃいます。
「作業要領書は新人にとっては目の前に掲示しても良いかもしれないが、すべての工程に立っている作業員さんが新人なワケではない。
だから作業要領書は
各ラインの先頭などに冊子の様にまとめて置いて、必要な時に取り出せるようにされていれば十分なハズでしょう?」
また、それ以外にも
「得てして各工程の前に掲示している要領書は少し距離があるために見えづらかったり、埃や油で汚れてしまって見えなくなることが多い。
そんなものを掲示するよりは、品質の急所を示した品質チェック要領書なんかを掲示する方がよっぽど有意義だ!」
ともお話されていました。
講師の先生もトヨタ自動車時代に各工程の目の前に要領書が掲示されていたことがあったそうで、自身が課長職に就かれた際にすぐに工場全体から要領書の掲示を廃止して、各ラインの先頭に置くように変更したそうです。
作業要領書の最も重要な目的は“教えられる人も教える人も共通に利用できるツール”であることです。
毎週毎週工程の作業者が変わるようなラインであれば、常に掲示する意義もあるかもしれません。
しかし、今現場に掲示された作業要領書を現場作業員が毎日確認しているか?
現場で一度見てみてみてください。
もし、掲示されているだけでほとんど見ている人が居ないようであれば作業要領書がラインの先頭など誰でも使用できる場所に定位置管理し、各工程の目の前のスペースには品質チェック要領書や不良発生のポイントなどを掲示した方
が良いのではないでしょうか??
作業要領書以外でも現場で利用されている様々な掲示物や要領書などが本来の目的通りに利用されているか?もし、現実と意図した利用のされ方に差異があるようであれば、新たなカイゼンの気づきとなるかもしれません。
PS.現場に即した様々な要領書を作成できたら、決められた現場のルールを守らせることのできる強い現場リーダーの育成が必要です。
下記URLの講座ではトヨタOBが直々に講義し、現場カイゼン推進者育成をサポートしているようですよ。
http://www.a-solsh.com/kaizenjuku_jitsumu2.php(日文)
http://www.a-solsh.com/zh/kaizenjuku_jitsumu2.php(中文)
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
鳥枝 将光
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