皆さん
こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
(矢崎の詳細プロフィールはこちら!
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html)
当研究会では中国の検索サイト「百度(baidu)」を使ったネット広告を行っています。
ネット広告の世界では、ユーザーが入力するキーワードに応じて広告が掲載され、広告料が決まりますので、どんなキーワードが多く検索されているかが非常に重要になります。
そこで、直近1ヶ月で「バーコード」を意味する「条形码」と「条码」が百度(baidu)で何回検索されたかを調べてみました。
すると、159,000回/月も検索されていました!
通常1万回/月以上検索されているキーワードは多いと判断できますので、中国でもバーコードを活用した作業や管理に関心が高まっていると言えると思います。
というのも、つい数年前までは、現場診断で訪問させていただいた工場や倉庫のご担当にバーコード管理の有効性がまったく理解されないことが多かったからです。
例えば、部品や仕入品の入庫時にバーコードが印刷された管理用のシールを一箱ずつ貼っていくという作業に対して、非常に手間がかかりムダであるという指摘をいただいたことが何度もありました。
当研究会は2003年から中国に進出している日系大手企業を中心にバーコードを使った在庫管理システムをご提供してきました。
大手企業のほとんどは日本で既に同様のシステムを利用していましたので、中国での導入に対してそれほど違和感がなかったようですが、中小企業においてはまだまだ馴染みがあるとは言えなかったと思います。
そして、最近でもそうなのですが、バーコード管理を行っていないお客さまの現場を見渡してみると、実はサプライヤーや顧客から届く物の上にはたくさんのバーコードが付いているのです。つまり、バーコードが現場に溢れているのです。
これを活用しないのは実にもったいない!!と私は思ってしまいます。。。
ところで、バーコードを使った管理がなかなか進まないのはどうしてなのでしょうか?
大きく3つの理由があるのではないかと思います。
1.バーコードを使うと何がよくなるのかよくわからない
バーコードを使えば正確でミスのない作業ができそうなイメージはありますが、具体的にどんなメリットがあるかわからないので、踏み出せないというケースです。
実はバーコードを使った管理のメリットは人為的な作業ミスの防止、そしてその作業の時間短縮であると言えます。
人為的な作業ミスの内容は次の通りです。
(1)単純なミス。紙への記入やPCへの入力など、人手がかかるほどミスが増える。
(2)取り違えのミス。外観や品番等の番号が似ていると、同じものと誤認してしまう。
(3)記録の遅れ。記録するのが遅くなったり、漏れが生じたりする。
(4)思い込みによるミス。大きなミスにつながる可能性がある
人間なのでミスはつきものなのですが、だから仕方が無い!とは言えない状況になってきていますよね。
ここ中国でも、毎月のミスの回数や損失金額が顧客先で評価され、悪いところは淘汰されていく時代になっているのではないでしょうか!!
ですので、たった一つのミスでも発生を防ぐことができるようバーコードを使った検証やポカヨケを利用するのは有効だと思います。
また、バーコードを使うことはデータ化を容易にしますので、データの紐付けによる在庫管理や工程管理など、実データにもとづくリアルタイムのシステム管理を可能とします。
2.投資金額が高い
バーコードを使った管理をしたいとは思っているけれども、システム会社に問い合わせをすると予想外に高い見積が出てきて断念してしまうケースです。
これは当研究会でも耳が痛い話なのですが、バーコードを活用した管理を全く行ったことが無いお客さまの場合、ご要望の内容とシステム化に必要なお見積の金額はつり合わないことが多いです。
その場合は一度に全面的にシステムを導入するのではなくて、ステップに分けて部分的に導入していくことをお勧めしています。
つまり、本当に必要な部分から優先的に進めて行くことで、より精査されたシステムになるのです。
また、投資金額は大きく分けるとハードウェア費用とソフトウェア費用との2つに分けられます。
ハードウェア費用は、バーコードを読むための機器、ラベル専用プリンター、データサーバーなどに分けられます。
特にバーコードを読むための機器は1台当たり数千元しますので、作業者の人数によって欲しいだけ買ってしまうと大きな出費となってしまいます。
どうしても初期投資を抑えたい場合は、作業者が持っているスマホを使うこともできます。
スマホだと機能は限られ、読み取りの時間も長くなりますが、すぐに始められる方法です。
一方、ソフトウェアについては、大がかりな在庫管理システムやトレーサビリティシステムを導入するとなると、カスタマイズや導入時間もかかり高額になってしまうので、まずは簡単な出荷検証やデータ収集から始めるのがいいですね。
1台当たり数千元するバーコードを読むための機器には、あらかじめインストールされている簡単な検証システムがあります。
例えば、これから出荷する製品のバーコードを登録し、出荷品の一箱一箱のバーコードを読み取ってOKかNGを返してくれます。
目視では見落としてしまうかもしれない検証もバーコードなら間違えることがありません。
スマホを使う場合は、アプリをインストールすれば簡単な検証ができるようになります。
読み取り作業が少し手間になるかもしれませんが、すぐに開始できますね。
上記の方法で現場にあるバーコードを活用した管理を始めると、次は独自の管理用バーコードの発行が必要になるかもしれません。
バーコード発行のための専用ソフトウェアは数多くあるのですが、初期投資を抑える方法として、パソコン内に無料のバーコードフォントを追加してエクセルやワードでバーコードを印刷する方法があります。
3.現場スタッフが使いこなせるか不安である
バーコードを使った管理システムを導入しても、複雑なため現場スタッフが使ってくれないのではないかと心配して足踏みしてしまうケースです。
これは2でも触れたように一度に全面的にシステムを導入すると起こりうる状況ですので、ステップを分けて部分的に導入していくのがよいと思います。
ただ、それでも限界はあります。
例えば、現場の5Sがぜんぜんできていないような場合は、バーコード管理システムを導入してもうまく使いこなせないと思います。
システムの導入後はルールに従って作業を進めることがより強化されますので、5Sが維持継続できてないということは、ルールを守る現場になっていないことを示しているからです。
その場合、当研究会では、まずバーコードを活用したシステムの導入の前に、現場カイゼン指導を実施させていただいています。
システムだけではモノは動きませんし、それを担う人材育成とセットで進めて行くことが一番の早道であると考えています。
さて、長々と申し上げてしまいましたが、もし皆さんの現場でまだ上手にバーコードを活用した管理ができていないなどのお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください!
いろいろな解決事例やノウハウをお伝えいたしますね。
お申し込みの際は、下記に必要事項を記入して、このメールにご返信ください。
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メールアドレス: ________________
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バーコード活用のお困りごと: ____________________
皆さんからのご連絡お待ちしております!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思
い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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