こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
2013年6月の定期カイゼン通信をお届けいたします。どうぞ宜しくお願い致します。
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html )
現在当研究会では総面積10万㎡以上の巨大な倉庫の運営のカイゼン指導をやらせていただいています。
100社以上の荷主があり、まさに百貨店のような倉庫です。1000人近い従業員が働いています。
これだけ大きな所帯となると、全体効率を高めていくために「カイゼン活動の横展開」を進めて行く必要があります。
サンプルケースで成功モデルをつくり、それを横に展開する方法なのですが、どうやって実際に横展開させていくかをしっかりプロセスデザインしないと、結果的に一部の活動で終わってしまう危険性があります。
日本人って、「横展開」とか「横展(よこてん)」という言葉が好きなような気がします。
横展開することで、迅速に、効率的に、最大の利益を上げようというすばらしい発想ですよね。
横展開のポイントは全体に適用できる共通のやり方をいかに作っていくか?です。
できるだけ特殊性を省いて、個別対応の部分を無くしていきます。もちろん多少の調整は必要になるのでしょうが、まずはベースとなる方法の構築になりますね。
まさにトヨタ生産方式でいう「標準化」です。
横展開の少しやっかいなところは、組織と関わりが強いことだと思います。
カイゼン活動は現状を変えていくことですから、組織も少なからず影響を受け、それをうまく調整しながら進める必要があります。
そのため、横展開を進めるための第一歩となるのが
【カイゼンのための組織をつくる】ですね。
カイゼンはトップが一人で実現できるものでありませんので、誰が何をするのか権限と責任の明確化をしなければなりません。
例えば、係長単位にカイゼンのタスクを与えていくとして、それを技術的に支援するカイゼンチームを別途設けるのも一つの方法です。
一番良くないのは、トップがあれやれこれやれと指示したものの、それを実行する担当者や権限と責任が明確ではなく、フタを開けてみたら誰も何もやっていなかったという事態になってしまうことです。
そして、組織づくりの次に必要なのが
【トップダウンとボトムアップの仕組みをつくる】です。
トップの号令は非常に強力なので、横展開においては大きな効果を発揮するのですが、それを各現場が受けて実行していくためのボトムアップの仕組みづくりも忘れてはいけません。
特にロジスティクスセンターの運営では、トップダウンはシステムの導入という形になることが多く、それで終わったと考えがちです。
しかし、全自動ラインでない限り現場は人で運営されているので、上から一方的に押し付けられたカイゼンに対して感情的な反応が出てくるのは当然です。
そこで、管理者が中心となって現場の意見を吸い上げ、上層部にフィードバックしていく流れが重要になります。
注意しなければならないのは、これは提案制度等の制度化ではなくて、コミュニケーションの場を大切にしていくことだと思います。
中国人であっても、気持ちが通じ合えば、人は自然と動いてくれます。
そして、その次に取り組むのが
【リーダーを育てていく】ことですね。
トップは決断し号令をかけるのが仕事ですが、各現場に落とし込んで本当の意味でのカイゼン成果を出していくのは管理職である各リーダーたちです。
リーダーには現場の現状を正確に認識させ、どこに向かって何をいつまでに達成するか目標設定をさせていくことが重要です。
リーダーは標準化されたやり方をいかに早く現場に定着させ成果を出していくかが求められます。
トヨタの方に聞いた話ですが、トヨタの昔のリーダー研修は問題解決型が中心だったそうですが、15年くらい前から目標設定型に変わったそうですね。
目標設定型は実力以上に走り過ぎるというリスクもありますが、グローバル競争の中では必要な方法論だと私は思います。
多くの企業で導入されているQCサークルや自主研活動はリーダー育成のためのよいトレーニングプログラムでもありますよね。
カイゼン活動の横展開とは、組織をカイゼンしていくことだと言えると思います。
作業改善やライン改善で利益が増えるやり方がわかったら、次は横展開という組織カイゼンで全体利益を最大化していくことが重要ですね。
本当にカイゼンには終わりが無く、面白い活動だと思います。
さて、皆さんの現場でもカイゼン活動の横展開に取り組まれていますか?
もしカイゼン活動の横展開にご関心をお持ちのようでしたら、当研究会では、毎月限定3社で、現場カイゼン無料診断を実施中です。
これは、カイゼニストが皆さんの現場を訪問し、現在の問題点の診断とカ
イゼン方法をレポートにまとめて提出します。どんなプロセスデザインにすればいいかもご提案させていただきます。
今までは毎月5社だったのですが、おかげさまで現在カイゼン活動の業務が増えてしまいまして、あまり時間が割けなくなってしまいました。
現場カイゼン無料診断は、最近、多くのお客様にご好評をいただいておりますので、この
機会にぜひご検討ください!!
http://china.a-solsh.com/kaizen01.php (こちらに無料診断された会社の感想があります。ご参考にしてください!!)
お申し込みの際は、下記に必要事項を記入して、このメールにご返信ください。
貴社名: ________________
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カイゼンしたい点: ________________________
皆さんからのご連絡お待ちしております!
では、またメールします!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思
い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会のHPはこちら!!
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担当:池田 日本語、中国語両方OKです!!
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